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現代社会における「造形」は、単なる自己表現としての作品制作や生産技術などの工学的知識を超えて、人間の内面的感性や社会構造、生活環境に対するより深い理解をも必要とするようになっています。このような要請に応えるために、本学域・課程では、建築・デザイン・造形文化の分野を背景としつつ、全体として次のような三本の柱をもつカリキュラムを提供しています。すなわち ①芸術や社会に関する深い知識と感性の涵養 ②生活環境を形成する造形デザインの理論と実践的理解 ③生活環境やデザインを成り立たせる工学的理解です。本学域・課程での教育は、上記の三本柱によって造形の歴史や理論を学ぶとともに、工学技術を演習し、作品制作の実践を通してその原理を総合的に身に付けることを目標としています。
実習課題は、1年次前学期には、共通の造形基礎教育を受け、造形工学の全体的な視野を獲得し、1年次後学期からは、デザイン実習と建築設計実習とに分かれ、それぞれの専門分野での基礎的な知識・技能を学びます。そして、2年次後学期からはこれに文化学演習も加わり、より専門的な領域での深い理解と実践力を身につけていきます。課題の内容は、デザイン・建築ときわめて幅広いものとなりますが、いずれも実習による作業がともない、1年次から学生個人の実習スペースが確保されています。学生は自ら行う課題に加え、他課題を選択した学生の実習プロセスも間近で見ることができます。実習課題の選択は、学生の自主的な選択をもとに、入念なオリエンテーション指導を経て行われます。課程で定める所定の科目を所定の単位数以上修得し卒業すれば、2級建築士試験および木造建築士試験の受験資格が、また、加えて卒業後2年以上の実務経験を経れば、1級建築士試験の受験資格が得られます。さらに、美術工芸資料館との連携と所定科目の履修によって学芸員資格を取得することもできます。
なお、この学域の大学院博士前期課程には、デザイン制作を主とするデザイン科学専攻、建築設計を主とする建築設計学専攻、デザイン理論や美術史、建築史、建築計画、建築工学等を研究する造形工学専攻の三専攻があります。建築設計学専攻の修了生、および造形工学専攻の修了生の一部には2年以上の実務経験なしに1級建築士の受験資格が与えられます。
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