日中大学フェア&フォーラム in China 2015 出展報告

平成27年3月21日から23日にかけて中国北京の全国農業展覧館他で開催された、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)主催の日中大学フェア&フォーラム in CHINA 2015 に出展しました。中国政府教育部が主催する第20回中国国際教育巡回展に併設された日本コーナーには本学を含め日本から34校の出展がありました。

この日中大学フェア&フォーラムのミッションは「大学交流」「留学促進」「産学連携」の3つです。①中国での日本の大学のプレゼンスを向上させ、年間40万人を超える中国の留学生に日本の大学への関心を大いに高めてもらうこと、②産学連携による果実を互いに享受すること、そして③日中双方のイノベーション創出に貢献することです。

3月21日と22日に行われた日中大学フェアには、約16,000人の学生の参加がありました。本学ブースには多くの中国人大学生や大学院生、また保護者とともに高校生の訪問もあり、本学の専攻分野や入試内容、また日本での生活について細かな質問を受けました。また、世界で何位の大学か、英語による授業は行っていないのか、中国で入試を受けられないのかなどの質問もありました。色々な分野で尖った大学であることやグローバル化推進大学であることなどを説明しましたが、これらが認知されるためには、今後も益々堅実でスピード感を持った整備を進めていくことの重要性を再認識しました。

3月23日に開催された日中大学フォーラムでは、日中大学関係者による講演の他、日本科学未来館館長であり宇宙飛行士の毛利衛氏による講演がありました。講演の中で毛利氏は宇宙飛行士を目指した動機や、宇宙での実験の楽しさや、今後の宇宙開発等について聴衆の中に入り込んで熱っぽく語られました。

また、日中大学関係者による講演の中でしきりに「一流大学」ということが言われたのを受けて、一流大学とは何か、一流の科学者と呼ばれるためには何が必要かなどについて学生たちに問いかけ、一流ということの定義があいまいなことを説かれるとともに、自分自身で考えることの大切さを強調されました。大学で何を何のために学ぶのかを学生たちに今一度考えて欲しいとの思いなども学生たちの共感を得て、講演の終わりには盛大な拍手が沸き起こりました。

短期間の出展でしたが、今後アジア全域を含めた科学技術力向上のためには、日中間の連携が重要であることを再認識したフェアとフォーラムでした。

  • 本学ブース京都工芸繊維大学のブース
  • 講演する毛利衛氏講演する日本科学未来館館長・毛利衛氏