OPEN TECHシンポジウムを開催しました

平成27年10月30日、本学は15号館(COCプラザ棟)にて、スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)の一環としてOPEN TECHシンポジウム(第1回日越産学交流会)「ベトナムにおける理工系高度人材の育成と日系企業の現地展開」を開催しました。

本シンポジウムは本学SGU事業に賛同いただいているOPEN TECHコンソーシアム会員を中心に、京都商工会議所・大学コンソーシアム京都・JAFSA会員等の学外関係者および本学教職員を対象として、本学と交流協定を結んでいるベトナムの大学及び地域社会・産業界からゲストを招き、「KIT International Week 2015」の最終日に開催しました。

初めに行われた基調講演「ベトナムの大学における理工系人材育成の事例」では、ホーチミン理科大学長Tran Linh Thuoc氏とカント大学副学長Le Viet Dung氏から、ベトナムにおける人材育成体系や産学の国際交流の取り組みと現状についてそれぞれご報告いただきました。

続いて、本学森本一成副学長をモデレーターとして、基調講演いただいた2名に加えて、ハノイ工科大学講師Nguyen Chi Hung氏・株式会社日進製作所 取締役 国際経営管理本部副本部長 平野卓氏・ホーチミン日本商工会前事務局長 現大阪商工会議所経済産業部 西田昌弘氏・本学分子化学系 亀井加恵子教授の6名によるパネルディスカッションを行いました。Hung氏からキャノンベトナムでの就労体験を基にした大学教育への取組について、平野氏からは豊富な海外事業の展開における人的つながりの大切さや人材活用事例をお示しいただき、西田氏からは日系企業がホーチミン周辺で事業展開する状況とビジネスを意識した人材育成とその課題を、そして亀井教授からは本学とベトナムとの連携に関する20年来の取組の経緯や卒業生との連携について報告がなされました。

また、TECH SALONコラボレーションエリアにて行われたポスター形式による報告会では、本年度グローバルインターンシッププログラムでベトナムの大学や企業での活動に参加した学生が、現地で取り組んだ活動内容やそこから学んだこと、さらにそれらに関連する学生の研究や取組をポスターで展示し、発表しました。

地域社会・産業界とともにグローバル化を牽引する活動の一環として開催した今回のシンポジウムでは、本学が得意とするベトナムとのネットワークを活かし、ベトナムにおける産学連携や人材育成の現状、日系企業が今後ベトナム社会とかかわりを深めていく方法等の観点から情報提供を行うことができました。

なお、訪日中のベトナム科学技術省副大臣Chu Ngoc Anh氏一行が同日に古山正雄学長を表敬訪問されていたため、シンポジウム会場にもお越しくださり、ベトナムと日本の協力強化への期待を表明されるとともに、学生のポスター報告も視察されました。

  • Tran Linh Thuoc氏の講演の様子Tran Linh Thuoc氏の講演の様子
  • Le Viet Dung氏の講演の様子Le Viet Dung氏の講演の様子
  • シンポジウム会場の様子シンポジウム会場の様子
  • グローバルインターンシッププログラム報告会の様子
グローバルインターンシッププログラム報告会の様子