3月28日(月)本学センターホールにて2016起業工学国際シンポジウム 「京都からのイノベーション‐伝統から未来へ‐」を開催しました。
古山正雄学長の挨拶のあと加納剛太客員教授による「起業工学とは」の講演があり、続いて青色発光ダイオードの発明で2014年ノーベル物理学賞を受賞したアメリカ・カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授中村修二氏による特別講演「ノーベル賞受賞に思う」が行われました。中村氏は日米両国での自らの経験を振り返り、司法制度の問題点や、ベンチャー精神を育むための教育システム変革の重要性を指摘しました。
その後、Carlos Paz de Araujo氏(コロラド大学コロラドスプリングス校教授)、河田聡氏(大阪大学特別教授)、西本清一氏(公益財団法人京都高度技術研究所理事長/地方独立行政法人京都市産業技術研究所理事長)、吉本昌広副学長が、イノベーションとは何か、アントレプレナーシップ(起業家精神)とは何かなど、「起業工学」をキーワードとして、日本復活の鍵について、グローバルな理念や哲学とともに、日本古来のイノベーションのDNAにも焦点を合わせた講演を行いました。(各講演題目は下記のとおり)
「イノベーションの哲学‐30年のアントレプレナー教授を顧みて‐」 Carlos Paz de Araujo
「大学発起業が日本を救う」 河田聡
「日本の起業文化の原点を考える」 西本清一
「京都からのイノベーション」 吉本昌広
会場では約600名の研究者、教員、大学生、高校生等各方面の参加者が熱心に各講演に耳を傾け、シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。
また、センターホールロビーではポスドクらによる研究成果ポスター発表が行われ、多くの来場者が足を止め、熱心に説明を聞いていました。