技術講演会 情報工学・人間科学系共催

京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系では下記の技術講演会を開催します。
どなたでも聴講いただけますので、ご興味のある方々をお誘いあわせの上、奮ってご参加下さい。

【日時】
2015年7月24日(金)10:30~12:00
※台風接近のため、17日開催予定を24日開催へ延期とさせて頂きます。
【場所】
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 60 周年記念館1階記念ホール (中央東門を入ってすぐ右側の建物)
(※キャンパスマップをご覧ください)
【講師】
所 健一 氏(電力中央研究所 システム技術研究所 上席研究員)
【講演題目】
電力分野におけるシステム最適化の最近の話題
-電力用移動無線通信システムの周波数配置最適化を中心として-
【講演要旨】

電力分野においては,より一層複雑なシステムの最適化が求められるようになっている。例えば,太陽光発電などの再生可能エネルギー含め,ある地域全体でエネルギーを有効活用するスマートコミュニティが注目されている。
こうしたスマートコミュニティのエネルギー活用を最適化するには,電力,ガスなどの供給サイドのシステムに加え,家庭,産業,業務などなどの需要家サイドのシステムを含めた,複数システムの連携を考慮した最適化,つまりSoS(System of Systems)の最適化が必要となる。
 こうした複雑なシステムの最適化を線形計画法に代表される数理最適化手法で行うことは一般的に難しく,進化型計算手法に代表されるヒューリスティクス手法の適用が有効となる。しかし一方で,電力分野のシステム最適化では,得られる解の最適性の保障が求められるケースも多い。ステークホルダーへの説明責任を果たす場合,あるいは各種許認可を得る場合など,得られた解の最適性の保証が求められる。しかし,複雑なシステム最適化に有効な進化型計算手法では,得られた解の最適性を保障することは一般に難しい。こうしたケースでは,例えば進化型計算手法を用いて効率良く複雑なシステムの最適化を行うとともに,オペレーションズ・リサーチなどの理論を応用して,得られた解の最適性を保障することが有効となる。

本講演では,こうした電力分野におけるシステム最適化に関する最近の話題を提供するとともに,最適化の研究が進展している実例として「電力用移動無線通信システムの周波数配置最適化」の問題の実際を紹介する。

【主催】
IEEE CAS Society Kansai Chapter
【共催】
京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系
【参加費・参加申込み】
参加無料
事前のお申し込みは必要ありません。
【お問い合わせ】

CASS Kansai Secretary 越智裕之
Email: ochi[at]cs.ritsumei.ac.jp(※[at]を@に変換してください)

京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系 黒江康明
Email: kuroe[at]kit.ac.jp (※[at]を@に変換してください))