デザイン・建築学課程の学生らが特殊詐欺被害防止の啓発に協力しました

 デザイン・建築学課程4回生(令和4年3月当時)の安東賢宏さん、寺島花奈さん、土倉那菜さん、中川桂さん、平野理子さんが、京都府警及び京都府立医科大学と共同で、特殊詐欺被害防止の啓発活動に利用する特殊詐欺だまされやすさチェックシートとフロアマットを制作しました。京都府警、京都府立医科大学との共同プロジェクトで学生らはデザインを担当しました。
 だまされやすさを判定する質問項目※や被害防止のための対策方法を分かりやすく伝えるため、亀をモチーフに「もしもし 亀代かめよ」というキャラクターを考案し、配色や文字サイズなど試行錯誤を重ね完成しました。
 フロアマットは、令和4年3月15日にゆうちょ銀行京都店ATMコーナーに設置され、設置初日は学生らも通行人にチェックシートを配布するなど啓発活動に参加しました。今後は京都市内の6銀行に設置されたのち、京都市外にも展開されます。
 また、設置に先立ち、京都府警から学生5名と指導教員の中野仁人教授に感謝状が贈呈されました。

<学生のコメント>
 特殊詐欺対策にあたって、イラストで分かりやすく伝えたり、特殊詐欺について広く知ってもらうために、統⼀したキャラクターを活⽤するのが効果的だと考えました。そこで、「確カメよう」「騙されちゃダメよ」というメッセージと「もしもしカメよ」を掛けて「もしもし 亀代かめよ」というキャラクターを提案しました。親しみやすいキャラクターにすることで、⾃らに置き換えて、⾃分も詐欺被害に遭う可能性を考えてもらうことを狙いとしています。特に、⾼齢者を対象としているため、読みやすいフォントや⾊彩にすることを考慮してデザインしました。
 フロアマットについては、プロトタイプを制作し、実際にATMの前に敷いて利⽤者の反応を観察したり、アンケートをとったりし、現場検証を元にデザインを改良しました。現場検証を通して、伝わるデザインにするにはどうすれば良いか考えることができ、いい機会だったと思います。

※京都府警と京都府立医科大学が共同研究で明らかにした特殊詐欺のだまされやすさを判定する3つの質問「のーさぎチェックKP3」。


当日の様子1

フロアマット(3種類)

  • 当日の様子2

    だまされやすさチェックシート

  • 当日の様子3

    学生らと中野教授(左端)
    ※2名は都合により贈呈式を欠席

  • 当日の様子4

    ATM前に設置されたマット

  • 当日の様子5

    啓発活動の様子