過去の選考内容 令和2年度
本ページでは令和2年度のダビンチ(AO)入試で行われた第1次選考および最終選考について紹介しています。
※令和3年度の第一次選考は、出願書類のみで選抜します。
第1次選考
募集区分 | 全募集区分 |
---|
10月5日(土)AM | 講義・レポート作成 【課程に対応する学域ごとに実施】 応用生物学域 物質・材料科学域 設計工学域 デザイン科学域 |
|
---|---|---|
ねらい | 基礎知識、数理能力、理解力、問題解決力、論理的思考力、文章表現力をみる。 | |
要約 応用生物学域 |
DNA複製と神経系についての講義を行った(50分)。まず、ワトソンとクリックのDNA2重らせんモデルを説明し、どのようにDNAが複製されるのか講義した。次に、ニューロン説と網状説について紹介し、ニューロンによる電気信号とシナプスにおける化学伝達により神経情報が伝わることを講義した。講義では、配付した資料にメモを取ることを、またそれを試験に持ち込むことを認めた。これらの講義をふまえて、レポート作成では、講義の内容を理解する力、基礎知識、計算力、論理的思考力、問題解決力、文章表現力を調べた。 | |
要約 物質・材料科学域 |
「光と物質〜水素原子の構造〜」と題する40分の講義を行い、講義内容を問う問題および講義内容に関連する化学、物理、数学の問題を出題し、90分間の試験を実施した。 講義の内容は、次の通りである。まず、ギリシャ時代の物質観として四元素説および第五元素エーテルの考え方を整理した。その後、ニュートンとホイヘンスによる光の粒子性と波動性についての論争を紹介し、アインシュタインが光量子仮説を提案するまでの経緯を解説した。さらに、太陽光線に含まれるフラウンフォーファー線と原子スペクトルの輝線を炎色反応と関連づけて概説し、リュードベリ定数と水素原子のスペクトル系列を整理した。そして、原子構造と原子スペクトルを関連づけたボーアの水素原子モデルを説明し、このボーアモデルにおける重要な関係式の導出過程を説明した。最後に、オーロラの発光スペクトルには窒素分子に由来する輝線が含まれることを紹介し、原子構造の考え方が分子構造に拡張できることを説明し、ギリシャ時代から繰り広げられた物質観の変遷についてまとめた。 講義では、配付資料にメモを取ること、またそれを試験に持ち込むことを可とした。 | |
要約 設計工学域 |
「加速度センサ」と題して50分の講義を行い、その後、講義の理解度を測る80分の試験を行った。 講義内容は次の通り:身の回りで使われている超小型加速度センサを取り上げて基本的な構造と動作原理を説明したのち、加速度という力学量を最終的に電気的な量へ変換する方法について、高校物理で説明できる原理を用いた複数の手法を特徴や問題点とともに説明した。筆記試験では、講義内容の理解度を測る問題に加えて、論理的思考力と表現力を測る問題を設定した。講義では配布資料にメモを取ることを許可し、その資料を試験に持ち込むことを認めた。 |
|
要約 デザイン科学域 |
「モノの価値を考える」と題した講義(50分)を行い、その後、講義内容の理解度と、講義内容に関係して上記の「ねらい」に示した能力を見る筆記試験(80分)を行なった。講義の際に配付した資料にメモをとり、それを試験に持ち込むことを可とした。
講義内容 |
10月5日(土)PM | 課題提示・レポート作成(一般プログラム【一般】) | |
---|---|---|
ねらい | 目的意識、学ぶ意欲、読解力、語学力、論理的思考能力、文章表現能力、創造力、適性をみる。 |
10月5日(土)PM | 英語スピーキング・ライティング(一般プログラム【一般】) |
---|---|
ねらい | 英語発信能力をみる。 |
要約 | テスト概要については本学ホームページ http://ac.web.kit.ac.jp/02/nyushi/gakubu/ao_global_about.html を参照してください。 |
10月5日(土)PM | 地域課題レポート(地域創生 Tech Program) |
---|---|
ねらい | 地域社会等の課題に対する理解力、分析力、提案力などをみる。 |
要約 | 別紙のレポートを課した。(全課程共通、解答時間90分) |
※過去問については、本学ホームページ/過去の入学試験問題をご参照ください。
応用生物学課程 最終選考
11月2日(土)AM | 課題提示・レポート作成 |
---|---|
ねらい | 論理的思考能力、問題分析能力、表現力をみる。 |
要約 | 生物学全般にわたる3つの課題を提示した.課題1では,植物の環境応答と生態学について出題した.課題2では呼吸に関して出題し,その中ではとくに化学の基礎の習得度について評価した.課題3では細胞の構造と動物の発生に関して出題した. |
11月2日(土)PM | 面接 |
---|---|
ねらい | 説明能力、理解力をみる。 |
要約 | 生物学に関する基礎的な質問を行った. |
応用化学課程 最終選考
11月2日(土)PM | 面接 |
---|---|
ねらい | 基礎学力、目的意識、自主性、適性などをみる。 |
要約 | 「志望目的」と「きっかけ」などの動機のほか、化学と物理に関する基礎学力、意欲、論理性などを含めた能力を評価した。 (面接時間は1人20分程度。) |
電子システム工学課程 最終選考
11月2日(土)PM | 面接・口頭試問 |
---|---|
ねらい | 自己の考えを説明する能力、質問に対する理解力、論理的思考能力、発想の斬新性、理数系の基礎学力などをみる。 |
要約 | 数学および物理の基礎学力を確認するために、面接形式で試問を行った。例えば、内積の概念とその計算方法、複数の時間波形の重ね合わせによる合成波の導出、コンデンサーやコイルの働き、それらを含む電気回路の過渡現象など。面接時間は1人25分程度。 |
情報工学課程 最終選考
11月2日(土)AM | 講義・レポート作成 |
---|---|
ねらい | 講義内容の理解および結論の導出過程から、基礎学力、論理的に思考する能力や考えを的確に表現する能力をみる。 |
要約 | 木構造を用いたデータの探索法について講述した後、レポート課題を提示して総合的な理解力と表現能力を見た。 最初に、木構造の基礎ならびに二分木を用いた値の集合の表現について講述した。次に、二分探索木を用いて、値の集合の中から特定の値を探索する方法について講述した。最後に、二分探索木の一種であるAVL木に対して、値の探索・挿入・削除を行う方法について講述した。これらの講義内容を包括するレポート課題を提示し、これに対する解答を求めた。これにより、講義内容の理解力、数学や国語に関する基礎学力、論理的に思考する能力、講義内容をベースとした応用力、考えを的確に表現する能力を評価した。(9時30分から12時00分まで) |
11月2日(土)PM | 課題提示・グループディスカッション |
---|---|
ねらい | 提示された課題の中から問題点と解決策を見いだす能力をみる。さらに、集団の中で他人の意見を理解し、協調して意見をまとめ上げる能力をみる。 |
要約 | 情報技術の活用が主となるムーンショット課題(現状の技術の延長線上には実現が見えないが、もし実現されれば社会的なインパクトが大きい課題)をグループディスカッションを通じて考案することを課題とした。 提案するムーンショット課題として、(1)情報技術が主たる実現手段であること、(2)一言で、誰でも理解でき、インパクトのある目標であること、(3)目標とする技術からの波及効果が大きいことという条件を設け、これらの条件に適合する課題をグループで一つ提案させ、その内容や波及効果についてグループ毎に発表させた。 採点者は、議論におけるリーダーシップの発揮、他者の意見に対する理解力、各自の発想力およびその表現能力、議論とりまとめへの協力姿勢、および発表能力に関して評価した。さらに、自分のグループのテーマにこだわらず各自が最も良いと考えるムーンショット課題について報告書を作成させ、その内容についても評価した。(13時00分から17時00分まで) |
機械工学課程 最終選考
11月2日(土)AM・PM | 課題提示・プレゼンテーション(一般プログラム【一般】) |
---|---|
ねらい | 自らの力で観て、考えて、創造し、それを表現する力の素養をみる。さらに、論理的思考能力、想像力、チャレンジ精神、数学、物理、英語等の基礎学力をみる。 |
要約 | 電磁調理器の仕組みと加熱方法を図を使って詳しく説明させた。また、電磁調理器の加熱方法である、誘導加熱の原理を応用した今までにない新しい製品を提案させ、その製品に誘導加熱を導入するメリットを説明させた。以上によって、自らの力で観て、考え、創造する能力を評価した。また、英語の基礎学力をみるために、誘導加熱の英語による説明文を和訳させた。数学の基礎学力をみるために、比熱と熱量の関係式を示し、積分の考え方を説明させた。物理の基礎学力は問題中に散りばめることで確認した。さらに、解答をプレゼン用紙にまとめさせ、プレゼンテーションおよび質疑応答を行い、理論的思考能力、想像力、チャンレンジ精神、表現する力を評価した。 |
11月2日(土)PM | 課題提示・レポート作成(一般プログラム【グローバル】、地域創生TechProgram) |
---|---|
ねらい | 自らの力で観て、考えて、創造し、それを表現する力の素養をみる。 |
要約 | 電磁調理器の仕組みと加熱方法を図を使って詳しく説明させた。また、電磁調理器の加熱方法である、誘導加熱の原理を応用した今までにない新しい製品を提案させ、その製品に誘導加熱を導入するメリットを説明させた。以上によって、観て、考え、創造する能力を評価した。また、解答をレポートにまとめさせることで、表現する力を評価した。 |
デザイン・建築学課程 最終選考
11月2日(土)PM | 課題提示・グループディスカッション |
---|---|
ねらい | 問題分析力、プレゼンテーション能力、独創性、意欲、リーダーシップ、協調性をみる。 |
要約 | コロニーと建築にかかわる1つの詩を例示し、グループディスカッションを通して、その詩の中から感じられることの抽出をさせた。そしてまた、グループごとに、コロニーについてどのように考えるのかディスカッションを行わせ発表をさせた。また、その発表に対して、他のグループの受験生との質疑応答をさせた。 |