「見ること,憶えること,思い出すこと」
-東北記録映画『なみのこえ 新地町』上映会+トーク「想像力の方法論」

フライヤー

1/30(金)17時半より,「見ること,憶えること,思い出すこと」と題した上映会とトークイベントを開催いたします。
 今回は,デザイン学領域における映像利用の可能性を考察するために,東北記録映画三部作のひとつである『なみのこえ 新地町』の上映と,同作品の監督である酒井耕氏・濱口竜介氏を交えたトークセッションを行う予定です。映像が担うコミュニケーションについて考える貴重な機会となりますので,多くの方のご参加をお待ちしております。

■企画趣旨

本企画は映像コミュニケーションの新しい可能性を作り手・送り手の視点から探求するものである。20世紀に発達したテクノロジーの産物である映像メディアはこれまで多くのパッケージ化された作品を生み出してきた。それゆえに、映像作品は完結したメッセージやアイデアを伝達するものとしてとらえられてきた。しかし、本来コミュニケーションとはメッセージの送り手と受け手とがつねに流動的に入れ替わり、明確な始まりや終わりをもたないゆるやかな連続性のなかで成立するものであった。多様な表現が実践されるようになった今日、映像は送り手のメッセージを伝達するためだけのメディアではなくなりつつある。そこには、受け手の主体的な想像力を触発し、映像を介した人々の相互的かつ創造的なコミュニケーションを発生させる力としての映像表現の可能性が感じられる。
 本企画では、それぞれの第一線で活躍する表現者がどのように映像と向き合っているかを様々な形で見つめながら、いかにして映像を介して人々の想像力を喚起することができるかを考察していきたい。

■タイムテーブル

17:30~
挨拶+作品『なみのこえ 新地町』上映
19:20~
休憩
19:30~
トーク  参加者:
酒井耕監督,濱口竜介監督,青山太郎(本学博士課程2年/映像研究),池側隆之(本学教員/映像デザイン研究)
20:40
終了予定

※本事業は以下の助成金を得て行うものです
平成25-27年度科研費基盤研究 (C)「質的リサーチ手法に基づく映像デザイン研究の体系化と深化に関する実証研究」
(代表者:池側隆之)

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日時 平成27年1月30日(金)17:30~20:40(開場17:00)
会場 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 東部構内 60周年記念館1階 記念ホール
(※キャンパスマップをご覧ください)
対象 一般,学生
参加費 無料(事前登録不要)
問い合わせ先 京都工芸繊維大学 デザイン学部門 池側 隆之
TEL: 075-724-7673
主催 京都工芸繊維大学 フィールド&メディアデザイン研究会(池側研究室)