京都工芸繊維大学美術工芸資料館は2つのハンガリー・デザインのコレクションを所蔵しています。ひとつは、19世紀末から20世紀の初頭にかけて万国博覧会を通じて世界の注目を浴びたジョルナイ工房の陶磁器。独自に開発されたエオシン釉による妖艶な虹色の輝きと、アール・ヌーヴォーに影響を受けた大胆で独特な造形が特徴的です。もうひとつは、1960年代から70年代初頭にかけて制作された映画ポスター。

ハンガリーでは社会主義体制下にあっても自国の映画とともに外国映画が度々上映されました。それらの映画ポスターはイラスト、コラージュ、フォトモンタージュなどの技法を駆使しながら映画のもつイメージを表現しています。

今回はこれらの所蔵作品からジョルナイ工房の陶磁器約30点、映画ポスター約30点を展示します。