「日仏翻訳学研究」第2回研究会 翻訳から思想の創造へ

案内

テクストを読んだりそれを解釈・翻訳したりすることは、新たな思想へ接続する契機となる。本研究会では、こうした創造へと繋がる受容のあり方について日仏の様々な領域の研究者が発表を行う。ここにおいて、翻訳技法の分析だけではない翻訳学の射程が示され、文化間の対話たる翻訳が現代社会を考える重要な視座を提供するものであることが明らかになるだろう。

日 時:
2017年3月3日(金)、4日(土)
会 場:
京都工芸繊維大学 60周年記念館2階セミナー室 [ access ]

プログラム:

3月3日(金)
『万葉集』における技法と詩的感覚~現代語訳の面から

09:30-13:00
研究会 「技法から創造へ」

  • 岩下武彦
    萬葉集における技法としての枕詞について
  • 駒木敏
    万葉集序歌の解釈法について-類型性と創造性と-
14:30-18:00
研究会 「和歌における世界観~外国語訳の面から」

  • ジュリー・ブロック
    『万葉集』の和歌における「今」と「ここ」-一瞬に凝縮された動きを翻訳する-
  • 井上さやか
    「連合表現」と翻訳 

3月4日(土)
翻訳・解釈から新たな思想の創造へ

09:30-13:00 
研究会 「思想の萌芽としての翻訳・解釈」

  • ロマン・ジョルダン
    18 世紀の日本の地理学における、西洋の文献を基にした海外の地名の翻訳
  • 加藤ダニエラ
    翻訳における自然、文学、権力の風景-南方熊楠・ディケンズによる鴨長明「方丈記」の英訳版-
14:30-18:00
研究会 「現代の風土学~西洋と東洋の対話を通して」

  • オーギュスタン・ベルク
    翻訳から通態性へ -東海庵の三つの庭-

※研究会・講演会の詳細は案内パンフレット(PDF) をご覧下さい。