京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab(D-lab)は、2017年6月17日(土)から7月16日(日)まで、英国王立芸術学院(RCA)出身のマルセル・ヘルマー氏、ジョン・マクネア氏と取り組んだ共同研究の作品展「デザイン・クエスチョンズ展2」を開催いたします。
本学は、建築学やデザイン学のみならず、世界の先端を切り開く素材・生命科学・情報科学・繊維技術分野の研究者を数多く擁しています。D-labが実施するデザイン・アソシエイト・プログラムは、彼らと海外の若手デザイナーの共同プロジェクトを推進し、新たな価値の創造を目指すための画期的なデザイン・プラットフォームです。その目的は、本学の知的資源とネットワークを最大限に生かし、革新的なデザインを用いて社会問題に取り組むこと、また学際的プロジェクトにおいてデザインが果たす役割を明確に示すことにあります。
本展覧会では、2016年度のデザイン・アソシエイト・プログラムの中から、マルセル・ヘルマー氏がデザインしたショウジョウバエに対する心理的障壁を取り除くための科学コミュニケーションツールと、ジョン・マクネア氏が京都の伝統的な織り構造を用いて開発したヘルスケアのためのハイブリッド絹織物をご覧いただきます。
本展は、2015年12月から2016年1月にわたり開催した「デザイン・クエスチョンズ展」の続編にあたります。各プロジェクトは、2015年度のデザイン・アソシエイト・プログラムで取り組んだプロジェクトを引き継ぎ、D-labが掲げるテーマ「Designing Social Interactions??デザインによる社会的課題の解決」および「Making and Materials??素材と工法の革新」に基づいて、ジュリア・カセム特任教授による指導のもと、6ヶ月間にわたって実施されました。
2つのプロジェクトは、生物学、繊維学の研究の最前線で、どのような「デザインの問い」を抱き、どのような答えを形づくったのでしょうか? ぜひご覧ください。