生活習慣病の予防に栄養が占める役割は大きいものがあります。
これまでも様々な栄養成分が病気のリスク軽減に有効であるという研究成果が報告され、それらの情報が簡単に入手できる環境になりつつあります。しかし、現実には病気の罹患率は増加し続けていて、国の医療費がいつ破綻してもおかしくないとまで言われています。
東海大学の森准教授は、そんな状況を少しでも改善するために、「科学的根拠に基づく食育研究」を推奨し、その成果を基に正しい食育情報の普及と、より良い献立開発による食環境の改善を目指しています。そして、最終的には研究成果を社会に還元する事で、それらを利用する方々のQOL向上までを目的としています。このような研究活動と、どなたでも実践可能な食育のポイントについて紹介します。
【演 者】
森 真理
東海大学 健康学部 健康マネジメント学科・准教授
管理栄養士・高血圧循環器病療養指導士
学術博士(京都工芸繊維大学)