京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、日本・ポーランド国交樹立100周年を記念して「ポーランド現代ポスター展」を開催します。この展覧会は、美術工芸資料館の国際交流の一環として開催するものです。
ポーランドで1950年代から60年代初頭にかけて制作されたポスターは、海外からも高く評価され「ポーランド派」と呼ばれて親しまれています。そして、現代でも、ポーランドで新たに活躍しているデザイナーたちが、独自の新しい表現をポスターに展開しています。
この展覧会では、美術工芸資料館が所蔵する60年代~90年代のポーランドのポスター界を代表するヘンリク・トマシェフスキ、ユゼフ・ムロシュチャク、ロマン・チェシレヴィチ、ヤン・レニツァ、フランチシェク・スタロヴィエイスキらの作品と合わせて、現代ポーランドの30代から40代を中心とする、若手中堅作家たちによるポスター約30点を展示します。展覧会を通じて、現代のポスターに見られる新しさとともに、脈々と続くポーランド派の伝統を感じとっていただければと思います。そのため、作家と作品選定にあたっては、斬新さ、みずみずしさ、ポーランド的な要素を重要視しました。
今回の展覧会をきっかけとしてポーランド派のポスターの魅力がより一層理解されるとともに、現代ポーランドのポスターの素晴らしさや可能性にも気づいていただければと考えています。この展覧会が、日本とポーランドの相互交流のさらなる発展につながる機会になれば幸いです。
おもな出品作家は、ヘンリク・トマシェフスキ、ユゼフ・ムロシュチャク、ロマン・チェシレヴィチ、ヤン・レニツァ、フランチシェク・スタロヴィエイスキ 等(館蔵作品)
Jan Bajtlik、FONTARTE、Malgorzata Gurowska、Krzysztof Iwanski、Tymek Jezierski、Made in Cosmos、Julia Mirny、Patryk Mogilnicki、Ola Niepsuj、Magda Pilaczynska、Ania Swiatlowska、Kasia Walentynowicz等 (借用作品)
◇アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートはポーランドの文化と遺産を国際的に紹介することを使命とする国立機関です。また毎日更新のウェブサイトCulture.plを通じて、選りすぐりのアート・イベント情報を提供しています。インスティテュートはこれまでに世界中で8千以上のイベントを開催し、約6千万人の観客を動員しました。