「近代京都と染織図案」展の第三弾となる本展では、図案を制作する「図案家」という職業に着目します。明治期は、さまざまな工芸品に関する下絵が「図案」という新たな職業領域として成立し、図案を専門的に制作する「図案家」が社会的にも認知されはじめました。また、教育機関においても図案制作に従事する人材の育成が開始されました。ただし、図案は工芸品・産業製品制作の途中過程という性格もあり、完成された製品に比べてこれまで注目されにくかった分野でもあります。
本展では、明治から戦前期を通して図案家が手がけてきた仕事から、近代京都における制作現場の図案をみていきます。
◎関連企画
○記念シンポジウム 「近代京都と図案家」
日時:2019年9月14日(土)13:30~17:00(13:30開場)
会場:京都工芸繊維大学 60周年記念館1階
定員:180名
申込不要、入場無料
基調講演 樋田豊次郎(東京都庭園美術館館長)
講演 松尾芳樹(京都市立芸術大学芸術資料館学芸担当課長)
講演 上田文(関西学院大学非常勤講師)
パネリスト 岡達也(京都工芸繊維大学美術工芸資料館フェロー)
加茂瑞穂(日本学術振興会特別研究員/京都工芸繊維大学)