第34回KITライフサイエンスセミナー
遺伝学の新しい夜明け: カエル篇 ~ Xenopus tropicalis を用いた リバース・ジェネティックスによるアプローチ ~

ポスター

両⽣類は、古くから実験⽣物学の材料として使われてきました。中でもアフリカツメガエル(Xenopus laevis)は、季節を選ばず実験室でホルモン注射により容易に卵を得られることから、細胞⽣物学・発⽣⽣物学の材料として、⻑年重宝されてきています。例えば、⼭中伸弥博⼠と共に2012年にノーベル賞を受賞したSir John Gurdon博⼠の受賞理由となった1950-60年代の研究は、当時の科学技術レベルではカエルでなければ成し得なかった成果の⼀端でした。⼀⽅、現代⽣物学に⽋くことのできない遺伝学的解析に関しては、X. laevisが4倍体ということもあり、マウス、ショウジョウバエ、ゼブラフィッシュ、線⾍などのモデル⽣物の後塵を拝してきました。しかし、2倍体である近縁種のXenopus tropicalisを⽤いた系の開発と近年の遺伝⼦改変技術の⾰新的進歩により状況は⼀変しつつあり、“Xenopus”が発⽣遺伝学のモデル⽣物として新たな注⽬を集めつつあります。
 本講演では、X. tropicalisを⽤いた実験発⽣遺伝学的アプローチによる遺伝⼦の機能解析、具体的には眼や脳の発⽣に関わる遺伝⼦の突然変異体を作成し解析を⾏った最新の知⾒を紹介します。
 講演の詳細等は案内PDFをご覧ください。

【演 者】
中山 卓哉 氏
Department of Biology, University of Virginia, USA

日 時
2019年12月9日(月)13:00 – 14:20
場 所
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 2号館0212番教室 [ MAP ]
対象
教員、学生、一般の方
参加方法
事前登録無用、参加費無料
問合せ先
京都工芸繊維大学 応用生物学系
〒606-8585 京都市左京区松ケ崎御所海道町
TEL:075-724-7799
E-mail:bio_office[at]kit.ac.jp(※[at]を@に変換してください)
主 催
京都工芸繊維大学 応用生物学系
後 援
昆虫先端研究推進拠点