京都工芸繊維大学 ダビンチ入試(総合型選抜)

都工芸繊維大学 ダビンチ入試(総合型選抜) 資質・能力・意欲+基礎学力の総合評価

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過去の選考内容 令和4年度

本ページでは令和4年度のダビンチ入試(総合型選抜)で行われた第1次選考および最終選考について紹介しています。

第1次選考

募集区分 全募集区分
 
10月9日(土)AM 講義・レポート作成 [ 詳細]
【課程に対応する学域ごとに実施】
応用生物学域
物質・材料科学域
設計工学域
デザイン科学域
ねらい 基礎知識、数理能力※、理解力、問題解決力、論理的思考力、文章表現力をみる。
※デザイン科学域の「講義レポート作成」では数理能力は問いません。
要約
応用生物学域
細胞分裂・有性生殖と免疫・抗体産生についての講義をおこなった(50分)。まず、細胞分裂に伴うDNA量の変化、有性生殖における性決定の仕組みと染色体・遺伝子の伝わり方について講義した。次に免疫の仕組みと抗体の多様性を生み出す仕組みについて講義した。講義では、配付した資料にメモを取ること、その資料を試験に持ち込むことを認めた。これらの講義を踏まえて、レポート作成では、講義の内容を理解する力、基礎知識、計算力、論理的思考力、問題解決力、文章表現力を調べた。
要約
物質・材料科学域
「環境の化学」と題する40分間の講義と講義内容に関連した90分間のレポート作成を課した。講義では、大学で使用する一般化学の教科書を題材として、1.地球の大気、2.人間の活動と地球の大気、3.地球の水、4.人間の活動と水質、5.グリーンケミストリー の5項目について平易に解説した。また、 レポート作成では、大問5問からなる問題に解答することで、レポートを完成させた。それにより、講義の理解力、問題解決能力、化学の基礎知識、推測力、数式処理能力を調べた。さらに,一部の問題の解答は自由記述式として、論理的思考能力を試すとともに文章表現能力もみた。

なお、講義では、配付資料にメモをとること、またその資料を試験(レポート作成)に持ち込むことを可とした。

要約
設計工学域
「信号処理システム」と題して50分の講義を行い、その後、講義の内容の理解度などを測る80分の試験を行った。講義内容は次の通りである。まず、信号処理システムはどのようなものか、身の回りのものを例にして基本的なことを説明した。つぎに、信号処理システムの特性を解析するために必要な数学的事項を説明し、信号処理システムの基本的な解析方法を説明した。最後に、簡単な信号処理システムを用いた応用例を説明した。筆記試験では、講義内容の理解度を測る問題に加え、講義で得た知識を用いて問題を解決する能力を測る問題や、論理的思考力と文章表現力を測る問題を設定した。講義では、配付資料にメモを取ることを許可し、その資料を試験に持ち込むことを認めた。
要約
デザイン科学域
「人間にとって建築とはどのような存在なのか〜二つの広島の戦後建築から考える〜」と題して40分の講義を行い、その後、講義内容の理解度と、講義内容に関係して上記の「ねらい」に示した能力を見る筆記試験(90分)を行なった。講義の際に配付した資料にメモをとり、それを試験に持ち込むことを可とした。

講義の内容
広島平和記念資料館(設計:丹下健三)と世界平和記念聖堂(設計:村野藤吾)を例に、20世紀の建築は、リビング・ヘリテージ(Living Heritage)=生きている遺産として、社会や人々の記憶を未来に伝える有効なメディアとなりうること、建築家は、長い生命を持つ建築を、10年後、20年後を見据えて設計していることなどを紹介した。

 
10月9日(土)PM 課題提示・レポート作成(一般プログラム【一般】)[ 詳細]
ねらい 目的意識、学習意欲、読解力、語学力、論理的思考能力、文章表現能力、創造力、適性をみる。
 
10月9日(土)PM 英語スピーキング・ライティング(一般プログラム【一般】) [ 詳細]
ねらい 想像力、批判的思考力、問題解決力、意思決定力などを駆使して、与えられた課題を英語で達成する能力をみる。
要約 テスト概要については本学ホームページ http://ac.web.kit.ac.jp/02/nyushi/gakubu/ao_global_about.html を参照してください。
 
10月9日(土)PM 地域課題レポート(地域創生 Tech Program) [ 詳細]
ねらい 地域社会等の課題に対する理解力、分析力、提案力をみる。また、語学力をみる。
要約 別紙のレポートを課した。(全課程共通、解答時間120分)
 

※過去問については、本学ホームページ/過去の入学試験問題をご参照ください。

 

応用生物学課程 最終選考

11月6日(土)AM 面接
ねらい 説明能力、理解力、論理的思考能力、理数系の基礎学力などをみる。
要約 生物事象についての記述の中から一つを選択し、この事象についてホワイトボードを使って説明する口頭試問を実施した。さらに、その説明に関する質疑応答や、関連事項および利用法に関しての説明を通して、受験生の説明能力や生物学についての理解力・論理的思考力を審査した。次に、応用生物学課程を志望した理由について問い、受験生の生物学についての興味の深さや生物研究への熱意を評価した。
 
 

応用化学課程 最終選考

11月6日(土)AM 面接
ねらい 基礎学力、目的意識、自主性、適性などをみる。
要約 志望動機の他、化学と物理に関する基礎的な質問を行い、自己の目的意識、思考力、創造力、表現力、独創性と、そのプレゼンテーション能力を評価した。(面接時間は1人18分程度)

 

 

電子システム工学課程 最終選考

11月6日(土)PM 面接・口頭試問
ねらい 自己の考えを説明する能力、質問に対する理解力、論理的思考能力、発想の斬新性、理数系の基礎学力などをみる。
要約 高校物理で学習した内容、ないし学習内容を用いて説明できる範囲での、身の回りの現象や社会で利用されている機器・設備等について、示された選択肢の中からいくつかを選び、定められた時間内で説明し、質問に対して回答する課題を課した。自分が持っている知識を分かりやすく説明する能力、および、質問を正しく理解し、適切に回答する力を見た。
 

情報工学課程 最終選考

11月6日(土)AM 講義・レポート作成
ねらい 講義内容の理解および結論の導出過程から、基礎学力、論理的に思考する能力や考えを的確に表現する能力をみる。
要約 ニューラルネットワークによる学習について講述した後、レポート課題を提示して総合的な理解力と表現能力を見た。
最初に、ニューラルネットワークを概説し、ネットワークがいくつかの層からなることを説明した。次に、2種類の層(全結合層と畳み込み層)の出力の求め方を講述した。
最後に、学習の方法について講述した。これらの講義内容を包括するレポート課題を提示し、これに対する解答を求めた。これにより、講義内容の理解力、数学や国語に関する基礎学力、論理的に思考する能力、講義内容をベースとした応用力、考えを的確に表現する能力を評価した。
 
11月6日(土)PM 課題提示・グループディスカッション
ねらい 提示された課題の中から問題点と解決策を見いだす能力をみる。さらに、集団の中で他人の意見を理解し、協調して意見をまとめ上げる能力をみる。
要約 近年、携帯電話やスマートフォン使用の低年齢化が進み、青少年に対する様々な影響が議論されている。本課題では、スマートフォンをはじめとする情報機器の利用が、青少年の学習、および脳の発達に負の影響を及ぼすことを示す研究事例を紹介し、その結果から、架空のある極端な政策案を提示した。課題では、政策案に反対する立場から、政策案への反論に必要な策の提案(定量的で信頼性の担保されたデータに基づくもの)を求めた。最初に、個人で意見を整理し、その後、グループディスカッションにてグループとしての意見をまとめ、提案を発表させた。
採点者は、他者の意見に対する理解力、各自の発想力およびその表現能力、および発表能力に関して評価した。さらに、議論を踏まえた課題の最終報告書を作成させ、その内容についても評価した。(13時00分から17時00分まで)
 

機械工学課程 最終選考

11月6日(土)AM 課題提示・プレゼンテーション
ねらい 自らの力で観て、考えて、創造し、それを表現する力の素養をみる。さらに、論理的思考能力、創造力、チャレンジ精神、数学、物理、英語等の基礎学力をみる。
要約 再生可能エネルギーについて出題した。代表的な数種の再生可能エネルギーによる発電の模式図を示し、また、その内の一つの再生可能エネルギーによる地域別の月別発電量のグラフを示して観察させた。その後、複数の中から一つの模式図を指定し、その再生可能エネルギーによる発電の仕組みを考察させ、英語で回答させた。また、別の模式図が示す発電方式における1日あたりの累積発電量を予想させてグラフを作成させた。また、月別発電量のグラフが示す再生可能エネルギーの発電方式を予想させ、その理由とともに説明をさせた。以上の内容により、数学・物理・英語等の基礎学力を評価した。さらに、日本において「温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする」方針に対して、効果的な再生可能エネルギーの活用方法を論理的に述べさせた。プレゼンテーションではプレゼン用紙にまとめた解答を発表させ質疑応答も行い、自らの力で観て、考えて、創造し、それを表現する力の素養を評価した。
 
 

デザイン・建築学課程 最終選考

 
11月6日(土)AM 課題提示・グループディスカッション
ねらい 問題分析力、プレゼンテーション能力、独創性、意欲、リーダーシップ、協調性をみる。
要約 「人と道具の相互関係から生まれる『未来のシナリオ』」というテーマで、近代のさまざまな道具を具体的に図示しながら、人間とのかかわり方を説明し、それを踏まえてこれからの技術の発展や人間の生活のあり方をグループでディスカッションさせた。その上で、3つのシナリオにまとめ、成果をパネルに表記し、グループで説明することを課した。
 
11月6日(土)PM プレゼンテーション
ねらい 自己の目的意識、思考力、創造力、表現力、独創性と、そのプレゼンテー ション能力をみる。
要約 不便を楽しむ新しい日用品を考え、絵、文章、図表などを用いて提案することを課した。そしてその内容を一人ずつプレゼンテーションさせた。日常の生活に根ざしたものを作ることの意義を考え、企画を構想させるとともに、画材を用いた表現力も求めた。