最先端技術を解説する市民講座を開催しました

3月15日、市民講座:先端技術講座「最先端技術でものを観る」を機器分析センター主催により開催しました。
この講座は、同センターによる社会貢献活動の一環として毎年開催されているもので、今回は本学の若手研究者が講師となり、最先端の技術についてわかりやすく解説を行いました。

高分子機能工学部門木梨憲司助教による講演「見える化学~光と化学の過去・現在・未来~」では、光と物質のかかわりについて物理化学的な面からの解説を行い、自身の研究テーマに関連してクロミズムの原理や有機フォトリフラクティブ材料によるダイナミックホログラフィの将来などを紹介しました。
続いて、電子システム工学部門粟辻安浩准教授による講演「画像センサーを用いたホログラフィによる高速度3次元動画像計測技術」では、自身の研究テーマの中からデジタルホログラフィーの技術を用いた高速の動きを3次元的にとらえる最新の計測技術を紹介しました。
聴講に訪れた40名の参加者の方々は熱心に聞き入り、講演後には「放射線に反応して光る物質を作ることができるか」「立体で見ることができる顕微鏡を作れるか」等、活発な質疑応答があり、盛況の内に本講座は終了しました。

堤 直人機器分析センター長による挨拶 講演を行う木梨憲司助教
講演を行う粟辻安浩准教授 講演会場の様子