2026年2月21日に、本学60周年記念館において、シンポジウム「京都工芸繊維大学―近代京都の蚕業と染織―」を開催しました。
本学の前身校のひとつ、京都蚕業講習所が1899年に開校して以来、本学では学内に蓄積されている蚕糸・繊維関係資料を網羅的に把握できるアーカイブを作成するプロジェクトを進めています。
本プロジェクトでは、久米島紬、結城紬といった、わが国繊維産業の歴史的視点からも、また、保存すべき無形文化財としても重要な位置を占める蚕業をテーマに、これまで2回のシンポジウムを開催してきました。第3回となる今回は、京の染織産業に焦点を当てて、近代国家形成期における最重要産業であった染織産業が、京都においてどのように形成され、発展してきたのかという点に注目しました。
シンポジウムでは、講師として、齊藤 有里加 氏(東京農工大学科学博物館 学芸員・特任助教)、北野 裕子 氏(龍谷大学・京都女子大学 非常勤講師)をお招きし、東京での蚕業指導の実態と近代京都の染織産業界の状況について講演いただきました。また、本学の応用生物学系 長岡 純治 准教授から近代京都の蚕業界において京都蚕業講習所が果たした役割について発表がありました。
後半では、生田 ゆき 氏(文化庁文化財第一課 文化財調査官(無形文化財担当))を加えて、蚕糸・繊維産業のこれからを視野にいれたディスカッションを行いました。160名の来場者は熱心に聴き入り、大盛況のうちに終了しました。


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