本専攻では、生命活動に関わる多様な生体分子の構造と機能を計測・解析し、その知見を基にして物質の機能性を制御し、さらには機能物質の創製と応用および先導的分析計測法の開発を指向する教育研究を実践します。
本専攻では、生体機能物質の創製及び新規物質の機能解析にかかる基盤を高度化させるため、生体分子化学、分析化学、分子構造化学、生体高分子化学及び化学工学などの分野における大学院レベルの教育を展開します。すなわち、物理化学、分析化学、有機化学、高分子化学、生化学等の大学学部レベル教育の基礎を前提とし、その上にタンパク質や核酸・多糖・生理活性物質の複雑な性質・構造を理解し、新物質の創出に展開できる能力を涵養します。さらに、その様々な物質の機能性を高精度で解析するために必須の分光学および分析化学については、それらの基本原理と計測・解析技術の基礎を身に付けます。
講義科目としては物理・分析化学、高分子化学、有機化学、生体関連化学、複合化学の5分類を柱とし、これに加えて、実践的な研究・演習を通じて、科学的原理だけでなく技術・方法を体得し、さらに判断力・プレゼンテーション能力等を外部での発表機会による経験を通して習得します。