応用生物学課程

バイオテクノロジーで人間生活を豊かにする人材の育成

テクノロジーの進歩は、私たちの生活を豊かにする一方で、高齢化、ストレスなどにより癌、脳疾病、アレルギーといった病気が増え、地球環境保全の観点からも、クリーンエネルギー、化学物質に依存しない害虫駆除、安全な食料確保などが課題として浮き彫りになりつつあります。21世紀はライフサイエンスの時代と言われており、これらの課題をバイオテクノロジーを用いて解決できる人材を育成します。

教育プログラム

現代生物学とその応用であるバイオテクノロジーに関する教育を行います。課程1回生では、理系に必要な数学、化学、物理学、英語の講義だけでなく、自然観察学や生物生産学実習など野外で自然と親しみながら、生物を観察する実習があります。課程2回生から3回生前期では、動植物の機能と構造に関する基礎知識を習得するために、細胞生物学、遺伝学、生物化学、生理学、微生物学、発生学、生体行動科学などの講義・実習があります。また、小人数クラスによる生物英語演習があり、英語によるバイオテクノロジー分野の理解を目指します。これらの基礎的なカリキュラムをベースにして、遺伝子工学、細胞工学、バイオメディカル学、タンパク質工学などの講義でバイオテクノロジー技術を学び、社会で活用できる知識を身につけます。3回生後期の基礎演習および4回生の卒業研究では、研究室に配属され指導教員のもとで研究を行います。その成果や進捗状況を研究室セミナーでプレゼンテーションすることによって、説明能力や論議を通じた科学的思考能力を養います。
研究分野は13分野あり、カイコやショウジョウバエなどの昆虫、酵母や大腸菌などの微生物、癌細胞、植物、マウス、タンパク質など、多種多様な材料を研究対象にしています。また、研究内容も分子から、細胞、個体、生態レベルにまでわたり、社会の幅広いニーズに対応した研究分野と教員を配置しています。
 課程卒業後は、大学院博士前期課程ならびに後期課程に進学することが可能です。そこでは、民間会社や公的機関の研究職・技術職として活躍できるように、深い専門知識とバイオテクノロジー技術を習得します。

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