バイオメディカル教育研究センター

 バイオメディカル教育研究センターは、平成20年度に採択された概算要求事業にもとづき設置された昆虫バイオメディカル研究センターとして最初発足し、その後、昆虫先端研究拠点の昆虫バイオメディカル研究部門を経て、組織編成を見直したのち、令和4年度から未来デザイン工学機構内に新たに設置されました。このセンターは本学の120年に渡る昆虫科学の伝統を受け継ぎ、それを発展させた生命科学、材料化学、繊維科学などを融合させた異分野融合研究および教育を行います。生物個体や細胞を利用して、ヒト疾患原因遺伝子や関連遺伝子の機能を明らかにし、癌や糖尿病などの疾患の発症メカニズムを解明、疾患治療薬の開発を目指します。生体が老化するメカニズムの解明、老化の進行を抑える食品や薬剤の開発も行います。また、遺伝子組み換えカイコを用いて細胞増殖因子などの有用タンパク質の生産や、組織再生などの再生医療に必要な生体素材の開発を行います。バイオメディカルに関連する国内外の研究機関、バイオ企業との共同研究も進めます。

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昆虫科学をはじめとする最先端の生命科学の研究技術を活用して、1)ヒトの病気や老化の原因となる遺伝子を同定、解析し、病気や老化のメカニズム解明に寄与する研究、ならびに治療薬の探索、2)ヒトの増殖因子などの有用タンパク質を作らせ、再生医療に貢献する研究、3)昆虫および哺乳類の個体や培養細胞を用いた大学間連携、産学連携研究を推進している。

教員
センター長 教授 井上 喜博

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