博士後期課程 デザイン学専攻

多分野の知を活かして革新的なアイデアを生みだす

デザイン学領域では、プロダクト、グラフィック、インテリア等に関わる専門的デザイン能力をベースにしながら、社会・地球環境の変化、ビジネス、技術環境の変化といった広範な枠組みにおけるニーズ発見と、その革新的ソリューションの創造をめざし、価値創造学領域では、美術、デザイン、建築などの作品・作者について、作品分析と文献資料の解読、そして深い洞察により歴史的・理論的な価値づけをおこない、世界レベルの研究論文を作成する能力を育成します。

教育プログラム

デザイン学領域では、研究室単位での専門的なデザイン分野の研究に留まらず、異分野協働によるインターディシプナリーを経て、未来価値を新たに創造するため、各種企業や団体、研究機関等との連携プロジェクト授業群によって、より大きな枠組みから製品やサービスを革新することのできる人材を養成します。海外企業との共同によるグローバルイノベーションプロセスの実践や、世界的に活躍するデザイナーが指導する研究ユニットでの連携プロジェクトなど、段階的により大きな異分野混合チームワークを経験させることで、国際的に活躍できるデザインディレクション能力を修得させます。これらの能力を礎にして博士論文では新しいデザイン学の理論化をすすめていきます。

また、価値創造学領域では、ゼミ形式によりみずからの研究テーマを教員・院生のまえで口頭発表し、ディスカッションを重ねることにより、研究分野における考察力を深め、同時に、ディベートによる質の高い討論能力を身につけます。さらに博士論文の作成と並行して、研究対象および研究成果をもっとも有効に示すことのできる「キュレーション」をおこない、そのためのカタログ作成を義務づけます。視覚的な要素の強いこの分野において、「カタログ」というかたちで成果を示すことは、みずからの研究を客観視する能力と幅広い発信力を身につけることに繋がります。それは、これからの学芸員に求められる「学位」と実践力の双方において有意義な訓練となります。

学部・大学院・センター