繊維学系 石井佑弥 准教授らの産学連携グループが日本繊維機械学会賞「技術賞」を受賞しました

 繊維学系 石井佑弥 准教授(大学院工芸科学研究科 先端ファイブロ科学専攻担当)らの研究グループは、SUMINOE株式会社と共同で、日本繊維機械学会賞「技術賞」を受賞し、2026年5月29日に大阪科学技術センターで開催された本学会年次大会にて表彰式が執り行われました。

石井先生

表彰式の様子
(左から2人目:石井准教授)

 本技術賞は、繊維ならびに繊維機械に関する研究または技術開発のなかで、創意があり技術的に高い価値を有するものに対して贈賞されます。受賞技術は、外部電源を必要とせず、環境中に存在する商用電源由来の電磁界を利用して動作する新しい糸型のセンサ技術です。従来困難であった「無給電動作」と「静的および動的な圧力センシング」の両立を実現しており、ウェアラブルデバイス、ロボティクス、自動車、医療・介護分野などへの応用が期待されています。

【受賞者】
・京都工芸繊維大学
 石井 佑弥(繊維学系 准教授)
・SUMINOE株式会社
 宮田 千歌、横山 笑香、下村 行徳、宮村 佳成(技術・生産本部 技術開発センター)

【業績名】
「無給電状態で静的および動的な圧力センシングが可能な糸の開発」

【受賞業績の概要】
 ヒトと機械(ロボットや電気自動車なども含む)の共存が進展するなか、ヒトが触れたことや押し込んだことを定量的に検出する圧力センサは重要な基幹素子です。近年では、柔軟性や装着性に優れるテキスタイル型の圧力センサへの注目が高まっています。一方で、従来のテキスタイル型圧力センサでは、「無給電動作」と「静的状態での連続センシング」を同時に実現することが困難でした。
 本産学連携グループは、芯糸に導電性糸、鞘糸に非導電性糸を用いた芯鞘導電糸を開発しました。本技術では、商用交流電源由来の環境中の電磁界を人体がアンテナのように受信し、それを糸内部で検出することで、外部電源なしで連続動作を可能にしています。さらに、圧力印加で生じる静電容量値や抵抗値の変化に伴う検出電圧の変化を利用することで、静的および動的な圧力センシングを実現しました。
 今後、ウェアラブルデバイス、ロボティクス、自動車、医療・介護分野などへの応用が期待されています。

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