繊維学系 石井佑弥 准教授(大学院工芸科学研究科 先端ファイブロ科学専攻担当/繊維科学センター兼担)が、第52回(令和7年)繊維学会技術賞を受賞し、6月18日にタワーホール船堀で開催された繊維学会年次大会において表彰式と受賞講演が執り行われました。本繊維学会技術賞は、繊維に関する技術について、優秀な研究、発明または開発を行い、繊維工業の発展に貢献した個人またはグループに贈られ、技術部門と市場部門があります。第1回の贈賞は昭和49年度であり、歴史のある賞です。
【受賞者】
京都工芸繊維大学 繊維学系 石井佑弥 准教授
【受賞題目】
『マスク型音響センサ「音マスク (OTO Mask)」の開発』
【受賞業績の概要】
受賞題目の「音マスク (OTO Mask)」は、電界紡糸(注1)のワンステップで作製したエレクトレット(注2)超極細繊維膜を発電層に利用し、着用者の発声で自己発電して音声信号を出力するマスク型音響センサです。着用者の発声だけを選択的に採音し、騒音や環境音などの外音はほとんど採音しないというユニークな特徴があります。加えて、マスクとしての優れた微粒子フィルタ性能と、市販の不織布マスクと大差のない着用性と軽量性を持ち、使い捨て型で衛生的です。将来的に、例えばマスクの着用が求められる騒音や雑踏環境下(製造現場、工事現場、清掃現場、音楽演奏現場など)でのクリアなコミュニケーションツールとして活用が期待されます。
なお、本成果の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業(JPNP20004)の結果得られたものです[1]。
左:表彰式の様子(右:石井准教授)、右:「音マスク (OTO Mask)」を着用した石井准教授
大学見本市2026~イノベーション・ジャパン
・会期:2026年8月27日(木)・28日(金)
・会場:東京ビッグサイト 南展示棟 南1ホール(東京都江東区有明3-11-1)
・出展タイトル:不思議なマスク 音マスク (ブース番号:I-008)
参考:
[1] NEDO官民による若手研究者発掘支援事業「若サポ」 若手研究者産学連携プラットフォーム「騒音や雑踏環境下でも円滑なコミュニケーションを可能にするマスク型音響センサ(音マスク)」
https://wakasapo.nedo.go.jp/seeds/seeds-008-0004/(外部リンク)
用語説明:
(注1) 電界紡糸:プラスチックの溶液もしくは溶融体を高電圧で帯電させ、静電引力により極細繊維を紡糸する方法
(注2) エレクトレット:半永久的に電荷を保持する材料
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