KYOTO Design Labと建築家マヌエル・ヘルツ氏による共同ワークショップで取り組んだ、2025年大阪・関西万博スイスパビリオンの日射遮蔽デザインが、「第24回 CSデザイン賞」一般部門において中川ケミカル賞を受賞しました。
CSデザイン賞は、株式会社中川ケミカルが主催する、カッティングシートおよびそれに準ずる装飾用シートを使用し、実際に施工されている作品が対象となるデザインアワードです。第24回の一般部門では99点の応募から12点が受賞し、このうち3点が中川ケミカル賞に選ばれました。
本プロジェクトは、大阪・関西万博の開幕後、スイスパビリオン最上階の「ハイジ・カフェ」で顕在化した強い日射の課題に応答するとともに、既存建築に新たな意味を重ねる建築的アップデートとして構想されました。日射を抑えるため、熱を反射するカッティングシートを小さなシール状に切り出し、パビリオンの透明な膜の内側に貼り付けました。シールの形状は、パビリオンの展示にも関連するスイスの伝統工芸「切り絵」と、当初の計画では建物を囲む予定でありながら実現しなかった藤の花をモチーフとしています。学生たちの手によって、計画段階で構想されていた風景を膜面上に立ち上げることで、機能的な環境調整と空間的な物語の更新を同時に実現することを試みました。
審査講評では、遮熱フィルムによる温熱環境の緩和に加え、意匠性を備えながら、ステッカー状にすることで貼りやすさも実現し、学生が制作・施工に関わる機会を生み出した点にも言及されています。






デザインワークショップ参加学生:セシリア・チュー・ユー・フイ、梯涼真、清瀬莉奈、松嶋航生、奈須葵心、尾崎小太朗、外岡遥、芳澤海飛
施工チーム:浅川修造、上村和輝、尾崎小太朗、梯涼真、河邊拓実、姜吏紀、清瀬莉奈、セシリア・チュー・ユー・フイ、外岡遥、奈須葵心、福田勇仁、松嶋航生、柳遼太郎、安井涼、芳澤海飛
担当教員:エルウィン・ビライ、木下昌大、朽木順綱、山崎泰寛
スタッフ:菊地理沙、飯田隼矢
コラボレーター:マヌエル・ヘルツ [Manuel Herz Architects]
クライアント:Nussli Switzerland Ltd. Japan Branch
【このページに関する問い合わせ先】
総務企画課広報係
TEL:075-724-7016
E-mail:koho[at]jim.kit.ac.jp(※[at]を@に変換してください)