デザイン・建築学系 多田羅 景太 助教が、「デンマーク近代家具デザインに関する一連の研究ならびに実践活動」における顕著な業績を高く評価され、2025年度意匠学会賞を受賞しました。
意匠学会賞は、作品、著作、各種活動など、デザインに関するあらゆる業績を対象として、その過去の積み重ねを踏まえて、もっとも意匠学会として顕彰するにふさわしいと判断される優れた業績に対し、個⼈または団体に授与される賞です。(意匠学会 Webサイト参照・外部リンク)
多田羅助教は、デンマークへの留学以来、一貫して同国の近代家具デザインに関する研究を進め、現地での聞き取り調査や資料収集に基づく研究成果を発表してきました。その研究は、近代家具デザインを単に造形や様式の問題として捉えるのではなく、デザインを生み出す組織の特徴や社会における受容のあり方など、その社会的側面に焦点を当てた多角的な考察を特徴としています。2019年には、それまでの研究成果をまとめた著書『流れが分かる!デンマーク家具のデザイン史』(単著、誠文堂新光社、2019年)を出版し、デンマーク近代家具デザインの歴史を、その社会的・文化的背景とともに体系的に提示しています。また、今世紀に入り問題となってきた「ジェネリック製品(コピー製品)」の登場という現象についても、それまでの歴史研究の蓄積を踏まえて考察し、その知見は現代における家具デザインのあり方を考えるうえで示唆に富むものとなっています。
このような歴史研究と並行して、インテリアデザインの専門家としても活動し、キッズ用チェア『CRESCENT(クレッセント)』(平成29年度意匠学会作品賞受賞)をはじめとする作品制作や、2022年に東京都美術館で開催された企画展「フィン・ユールとデンマークの椅子」への学術協力ならびに会場デザイン、2024年12月21日から2025年1月19日にかけて京都・両足院で開催された「ポール・ケアホルム展 in 京都」(主催:フリッツ・ハンセン)の運営など、研究とデザインの二面性を活かし、展覧会への協力活動にも取り組んできました。
このたび、多田羅助教のこれら一連の研究及び実践活動における傑出した業績が高く評価され、意匠学会賞の受賞に至りました。
2025年度意匠学会賞授賞式の会場にて
『流れがわかる! デンマーク家具のデザイン史』
著者:多田羅 景太、出版社:誠文堂新光社
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