第9回OPEN TECHシンポジウムを開催しました ‐SGU事業‐
(テーマ:Influence of Macro- and Microstructure on Rubber Compound Performance)

 平成28年11月7日、本学の「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル創成支援(SGU)事業)では、平成28年第9回OPEN TECHシンポジウムを開催し、地域企業および本学学生や教職員など21名の来場がありました。

 ドイツゴム研究所元所長のRobert H. Schuster(ロバート H. シュスター)氏から、ゴムの話題に関する講演がなされ、スタッフ、日本人学生、外国人留学生、日本企業の方々にとって、大変有意義なシンポジウムとなりました。ゴムに携わる方々だけでなく、高分子科学と技術の基礎知識を持つ生化学に携わる方々にとっても興味深い内容でした。
 Schuster氏の話は、特にゴムのマクロおよびミクロ構造が配合物の性能に与える影響に焦点を当てており、ゴムに関する多くの研究活動の実験結果を示してくださいました。例えば、合成ゴムの立体化学、側鎖、分子量などの特徴や構造構成を制御することで応用の変化を与えることができたことやブレンドの話題など、今日様々な製品を得るのに興味深いトピックでした。基本的なゴムのマクロとミクロ構造を理解することは、ゴム物質の高い性能のための革新的な技術を生み出す上で、とても大切です。

 セッションの間には質疑応答が自由に行われ、ゴムを中心に扱う研究室の学生たちは活発に質問を投げかけていました。研究活動が加速することによる、ゴム研究の進展が期待されます。本シンポジウムにより、ゴム科学の世界に大きな影響を与えるゴム技術者から、多くのことを学ぶことができました。

  • Robert H. Schuster氏Robert H. Schuster氏
  • 会場の様子会場の様子