人工知能(AI)をはじめとしたデータサイエンスは現在の多様な分野で注目されており、その効果が喧伝されています。工業製品の製造現場においても設計・工程管理・品質管理などの多工程において適用の検討が進んでいます。これらの技術を製造現場に導入することが製造の効率をあげることが期待されているのみではなく、エネルギー効率を上げ無駄をなくすことで結果的に環境負荷を小さくする効果も期待できます。繊維分野においては同様の効果が期待でき、データサイエンスの有用性が報告されています。そのため、繊維産業のイノベーションを考える上で人工知能の活用は考えざるを得ない状況であると思われます。
このような状況を鑑みて、第9回大阪地区講演会では、データサイエンスの活用による繊維技術のイノベーションについて考える講演会といたしました。本学のメンバーによる研究成果の紹介に加えて、産業界のDX活用についての特別講演、イノベーションに関する講演を企画いたしました。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。