環境をテーマにした公開講演会「緑の地球と共に生きる」を開催しました

環境をテーマにした公開講演会「緑の地球と共に生きる」を、6月24日に開催しました。本学は、ISO14001を学生も含めた全学で認証取得し、環境マインドを持った学生の育成に力を入れるなど、大学をあげて環境問題に取り組んでいます。本講演会は、環境月間活動の一環として環境科学センター主催により毎年開催され、今年で19回目を迎えました。
森迫清貴副学長による開演の挨拶の後、環境科学センター山田悦教授より、「黄砂、PM2.5など中国大陸からの越境汚染について」と題した講演が行われ、PM2.5の説明や、PM2.5と黄砂の関係、京都で行われたモニタリングの結果が紹介されました。山田教授は、「PM2.5は急に注目されるようになったが、これらは新しいものではなく、環境問題だけでなく気候変動や地球温暖化にも関係しており、中国だけでなくアジア地域全体の課題としてこの問題に取り組む必要がある」という言葉で講演を締めくくられました。
山田教授の講演に続き、立命館大学総合科学技術機構熊谷道夫教授より、「地球温暖化による琵琶湖の深刻な問題」と題した講演が行われました。講演では、温暖化によって湖の循環が弱まることで湖底の無酸素化や水と地殻の間の熱交換への影響などが発生し、湖の生態系に影響が出ていることが、探査艇「淡探(タンタン)」による琵琶湖での調査結果を交えて紹介されました。
本講演会には学外の方も多く聴講に訪れ、講演後には活発な質疑応答が行われるなど、盛況のうちに幕を閉じました。

京都工芸繊維大学環境科学センター
山田 悦 教授
立命館大学総合科学技術機構
熊谷 道夫 教授