文部科学省「大学間連携共同教育推進事業」  繊維系大学連合による 次世代繊維・ファイバー工学分野の人材育成  「繊維・ファイバー工学コース」 Multi-scale Clothing Thermal Ergonomic Design

日 時 平成26年5月16日(金) 10:30~12:00
場 所 京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 東部構内 ノートルダム館2階 K201講義室
(※キャンパスマップをご覧ください)
内 容 ポスター

 衣服は、様々な環境のなかで、人間が快適に暮らす上で、身体の回りに持ち運びのできる独自の環境をつくることができます。これまで、環境からの熱刺激に対して快適な衣服を設計するためには、多くのTrial-and-errorによる実験が行われてきました。しかし、適切な数学的モデルやコンピュータによるアルゴリズムとデータベース、さらにCAD システムを使うことで、快適な衣服設計を行うことが可能です。

 本講演では、実際に衣服を作らなくても衣服の温熱的な性質を予測する衣服設計手法について、事例をあげて説明し、人間の温熱生理反応や運動機能性を考えた衣服設計の原理についても紹介します。

 どなたでも聴講できます。登録は必要ありません。
*講演は英語です。

講師:Li Yi 教授(香港理工大学)

香港理工大学、繊維衣料研究所、テキスタイルバイオエンジニアリングセンターの所長。
繊維バイオエンジニアリング学会の議長であり、同学会誌の編集長を務める。香港政府から9000万HKドル以上の支援を得て、産官学の共同研究を進めるため、テキスタイルバイオ材料の試験研究室等、6研究室から構成されるテキスタイルバイオエンジニアリング研究センター(TBRC)の創立者である。
これまで40人の博士課程の学生、100人以上の研究者を育成し、500報以上の論文を国際的な学会誌に投稿し、機能テキスタイルの国際的で著名な研究者として知られている。

特許出願活動では、
中国、米国、オーストラリアで権利化した国際特許33件を含む合計76件の特許を有する。学会活動では、80件の招待講演、研究報告、特許、民間企業への技術移転の成果を含む50件の研究奨励賞を授賞。彼の研究チームが開発した高機能スポーツ繊維製品は、2008年・北京オリンピック、2012年ロンドンオリンピック等の世界の主要なスポーツ競技会で使用され好評を博した。

専門研究領域:
テキスタイル材料、ナノテクノロジー、ファイバーバイオエンジニアリング、機能性材料

問合せ先 京都工芸繊維大学 学務課学務企画係
TEL : 075-724-7133