機器分析センター市民講座を開催しました

 平成28年12月12日、本学の機器分析センターは「機器分析センター市民講座 先端技術講座『最先端技術でものを観る』」を開催しました。
 この講座は、同センターによる社会貢献活動の一環として、一般市民・企業の技術者や研究者・大学生等を対象に毎年開催されているもので、最先端技術について本学教員が専門家の立場から解説を行うものです。

 堤直人機器分析センター長の開会の挨拶ののち、分子化学系 松川公洋研究員による講演が行われました。講演は「究極の材料革命:有機無機ハイブリッド材料-ナノ粒子分散による材料設計と物性-」をテーマに行われ、高屈折率透明材料として有望なジルコニアナノ粒子分散ハイブリッドを中心に、ナノオーダーで複合した有機無機ハイブリッド高機能性材料の紹介がありました。
 続いて行われた分子化学系 井本裕顕助教による講演「凝集誘起発光色素の創製と多彩な発光特性」では、試薬を混ぜて沈殿を回収するだけで、特殊な発光性を示す”凝集誘起発光色素”や結晶の形で色が変わる色素、そして”メカノクロミズム”についての紹介がありました。
 会場には学内外から約50名の参加があり、講演後には活発な質疑応答が行われるなど、本講座は盛況のうちに終了しました。

  • 松川研究員の講演の様子松川研究員の講演の様子
  • 井本助教の講演の様子井本助教の講演の様子