ベトナム・カントー大学強化附帯プロジェクトにより事務職員短期研修を実施しました

 平成30年1月15日~26日の間、ベトナム・カントー大学強化附帯プロジェクトにより、カントー大学からプロジェクトマネジメントユニット副局長Dr. Pham Minh Duc氏を受入れ、「本邦大学の国際連携活動にかかる研修」を実施しました。
 本プロジェクトは、日越政府間の契約に基づき、国際協力機構(JICA)をとりまとめ機関として本邦の複数大学が人材育成支援等を通じてカントー大学強化を図るものです。現在、ベトナムでは、研究者の育成のみならず、そのサポートを行う事務体制の整備も課題となっており、この度ベトナム側から、今後のカントー大学運営の中心的役割を担う職員に対し、大学運営・ガバナンス向上のための研修を依頼され、本研修が実現しました。

 研修期間中、Pham氏は国際課の職員と席を並べ、打ち合わせや会議にも参加し、多数の事務職員・教員と会談しました。また、期間前半は、本学の理念や事務局各課の業務所掌、文部科学省のスーパーグローバル大学創成支援事業等の説明を受け、後半は、海外教育連携教員派遣事業や多国籍のメンバーが参加するプロジェクトの運営方法等について実際の事例等を元に学びました。また、Pham氏には本研修の課題として、本学とベトナムの複数大学が共同で実施している「KIT-Vietnamセミナー2018」と、カントー大学へ本学学生を派遣する「サマープログラム2018」の2つの企画が課され、最終日の成果報告会で企画案が発表されました。サマープログラムについては、「食」をテーマに、メコン川流域のポテンシャルを戦略的に応用した内容となっており、報告会に参加した教員からも非常に好評でした。
 報告会の後、Pham氏は、「一室に課長をはじめ多くの職員が集まり仕事をする様子は、ベトナムでは見られないもの」と日越のオフィスの違いを語り、「オープンな空間で意見を交わしながら仕事に取り組む日本のスタイルをベトナムにも取り入れたい」と笑顔で述べました。

 本学は、カントー大学とこれまでに教育・研究分野で20年近い交流があり、その成果はベトナムを中心とした東南アジア各国に展開されています。今回の研修を契機に、事務局間でも連携を強化し、よりスムーズに今後の国際連携事業を実施できることが期待されます。

  • 最終報告会の様子最終報告会の様子
  • 修了式修了式