平成30年8月31日(金)に、本学京丹後キャンパスにおいて、研究戦略推進本部主催の先端技術研修を開催しました。
本研修は、本学の社会貢献及び地域を志向した教育・研究の一環として開催しているものです。また、企業の技術者を対象として、新しい知識の習得及びスキル向上などを目的に実施しており、リカレント教育としても位置付けられます。
今年度は、情報工学・人間科学系 福澤 理行 准教授を講師として、機械・電気系技術者を対象に、「生産現場のIoTリアルタイム計測・診断」というテーマで実施しました。
定員8名のところ、募集を開始してわずか3日で定員に達してしまうなど、企業の方の関心の高さがうかがえました。
当日は、生産現場に適したIoTシステムについて、重要な要素技術の一つであるリアルタイム計測・診断技術に焦点を絞って基礎から平易に解説されました。具体的には、各種センサー出力や設備の消費電力等のリアルタイム計測、波形データの前処理・解析、常時監視や故障診断、の各手法に関して、実習を交えて詳しく解説されました。
参加者からは、「生産現場を対象とした場合、センシングを効果的に行うためには、現場側が積極的に関わる必要があることが判った。」「IoTについてのアーキテクチャを参考に、自社がどこまで力を入れるか参考になった。」といった声が聞かれ、大変好評でした。