京都府立堂本印象美術館の改修プロジェクトにおいて「グッドデザイン賞」を受賞

 デザイン・建築学系の角田暁治准教授、金尾伊織教授、多田羅景太助教、並木誠士教授、西村雅信准教授、平芳幸治准教授、三木順子准教授、村本真講師や本学学生らが参画した京都府立堂本印象美術館の改修プロジェクトにおいて、リニューアルした堂本印象美術館がグッドデザイン賞を受賞しました。
 グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催するデザイン評価・推奨制度で、生活と産業の質の向上に貢献するデザインを選出し、その質を評価・顕彰するというものです。
 堂本印象美術館は、日本画家・堂本印象の名作と印象自らがデザインした建築がともに楽しめるパブリックアートの側面を持つ、1966年開館の美術館ですが、世間の知名度はまだ高くはありません。今回のリニューアルではその点を改善すべく、本学教員がディレクター、デザイナーとして改修プロジェクトに挑みました。
 改修工事では、印象のオリジナルデザインを尊重しつつ、誰もが「入りやすく親しみやすい美術館」となるために、観光地として賑わっている地理的条件を活かして、道行く多くの人を引き込むアフォーダンス特性の高いデザインを採用。高い塀やゲートではなく、スロープや庭園の高低差、バスシェルターやカフェを含む一体的な風景として美術館とまちをつなぐことで、すでにあるコンテンツを生かしながら、美術館まるごとを総合的に楽しんでもらえるデザインに一新されました。来場者数は改修前の2.5倍(2018年5月現在)となっており、地域にひらかれた美術館としての今後一層の発展が期待されています。
 なお、今回発表されたグッドデザイン賞受賞対象は、10月31日(水)から開催予定の受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」で紹介される予定です。

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