平成31年3月29日、JR福知山駅に、地域創生Tech Programの学生が手掛けた木製ベンチが設置され、お披露目式が行われました。
これは、福知山キャンパスでのPBL授業「地域創生課題セミナーI」の一環で、学生達が「JR福知山駅コンコースの有効活用」という課題に取り組んだ成果です。JR西日本(福知山駅)より「駅中の賑わい作り」というテーマを与えられた学生チームは、ユーザーアンケートや人の流れなどの調査を経て、コンコースを地域住民の「くつろぎ・集い」の場にするためのベンチを設計しました。材料は、地元の伊東木材株式会社の協力を得て丹州材(中丹地域の杉とヒノキ)を使い、福知山踊りにちなみ「どっこいしょベンチ」と名づけました。
お披露目式には、JR福知山支社長や、地域創生Tech Program担当教員の桑原教彰教授、大谷章夫准教授、製作を担当した地域創生Tech Program3年次生の田路健斗さん、大江祐里佳さん、坂本ルークさん、デザイン学専攻博士前期課程2年次生の平野滋英さんほか約20名が出席しました。スピーチを担当した田路さんは、地元の丹州材のみにこだわって作ったことに触れ、誤差の調整に大変苦労したが完成してうれしい、多くの人に利用してもらいたいと語りました。
式の前日には、学生が約8時間かけてコンコースでのベンチの設置作業を行いました。木材は、正確にサイズを切り取っていても反りや伸長、収縮が生じるため、長時間をかけて現地で丁寧に組立てていきました。
これまで住民の滞在機会の少なかった空間が、地域の拠点として賑わう場所へと変わることが期待されます。