工業原料を作る微生物を土から探す新技術
 ~化学製品の脱石油化を促進~

 本学繊維学系の麻生祐司准教授らの研究グループは、工業原料として知られるイタコン酸を作る微生物を土壌から効率よく探す技術を開発しました。本成果は、英国Nature系学術雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。
 イタコン酸はプラスチックのほか、接着剤や塗料など種々の化学製品の原料として利用される化合物で、微生物を用いて発酵生産されており、植物から作られる再生可能な工業原料として注目されていますが、イタコン酸をより多く作る微生物を自然界から効率よく探す技術はありませんでした。
 本成果は、イタコン酸を高生産する微生物の取得を可能します。これにより、イタコン酸を原料とした新たな化学製品の開発を加速させ、プラスチックなどの化学製品の脱石油化を促進できると考えられます。

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 英国Nature系学術雑誌『Scientific Reports』