サムコ株式会社辻理会長の寄附金を活用した高度人材「企業人ドクター」育成プロジェクト構想について

 このたび、サムコ株式会社(京都市伏見区)会長辻理氏の支援協力を得て、「企業人ドクター」というキーワードのもと約4年半にわたる総額1億円規模の構想「(仮称)グローバル企業人ドクター知命飛翔京都プロジェクト 」として 、新たな産学協働のプロジェクトを実施する運びとなりました。

 令和3年9月、辻氏との懇談において、人生100年時代を迎え、研究開発のリーダーとして活躍が期待できる人材育成の必要性とその方策について、企業経営者、アカデミア双方の立場から意見交換が行われ、▽日本の先端ものづくり企業において、「国際競争力」「人材育成」の強化は、急務となっていること、▽そのために企業の中核人材となる40歳代半ばの研究者を鍛え、新たなステージに飛翔させ 、引き続き企業において活躍すること、▽日本企業の現状に鑑みて、そうした有能な人材の育成は、企業の国際競争力を強靭にし、産業界の科学力向上を期待することができること、▽その方策として、学位博士号を取得するという過程を通じて実現させること、▽本学の理念にある「 京都発の先鋭的な国際的工科系大学 KYOTO Institute of Technology として、これまでにない新しい発想や価値の創造を実現」すること、以上の点で意見の一致を見るに至りました。

 本学としては、これらは、日本の技術力向上にまさに的を射た視点であり、そうした人材が企業の後進の指導を行うことによって、更に「企業の人材育成の好循環」を生み出すことが期待できると考えており、辻氏からは、全面的な資金提供という、極めてありがたいお申し出を頂くに至りました。

 プロジェクトの詳細は、『サムコ株式会社辻理会長の寄附金を活用した高度人材「企業人ドクター」育成プロジェクト構想について』をご覧ください。

  • 記者発表記念撮影

    記者会見での記念撮影(令和3年11月11日)