本学ロボコン挑戦プロジェクトチームが「NHK学生ロボコン2022」に出場し、デザイン賞を受賞しました

 令和4年6月12日(日)、ABUアジア・太平洋ロボコン代表をかけた選考会が、東京都の大田区総合体育館で3年ぶりの有観客試合として行われ、本学ロボコンチームForteFibre(フォルテフィブレ)が出場しました。
 NHK学生ロボコンは、日本全国の大学が参加するロボットコンテストとして1991年から始まったもので、今回は事前審査を通過した16チームが出場しました。

  • 当日の様子2

    会場となった大田区総合体育館

  • 当日の様子2

    第1試合開始前の様子

 本大会の競技課題は「LAGORI~ラゴリ~」で、これはインドの「ラゴリ」という屋外ゲームをモチーフとしています。2チームが「シーカー」と「ヒッター」に分かれ、まずシーカーがボールを投げて「ラゴリ」と呼ばれる石(ラゴリディスク)の塔を崩します(ラゴリブレイク)。シーカーが再び石を積み上げる間、ヒッターはボールを相手ロボット上部に置かれたボール(ボールオンヘッド)に当てて積み上げを妨害します。各チーム2台のロボットを使用し、攻守交代の2ラウンド制で、崩した石と積み直した石の合計得点が高いチームが勝利します。

  • 当日の様子3

    第2試合でラゴリディスクを積み重ねていく様子

  • 当日の様子3

    第2試合で相手チームのボールオンヘッドに
    ボールが命中した瞬間

 本学のチームは、予選リーグで新潟大学と対戦しましたが、第1試合は装置の不調でロボットが動かず、得点できませんでした。しかし続く第2試合では体制を立て直し、シーカーでは全てのラゴリディスクを倒してラゴリブレイクを成功させ、相手の妨害を避けながらディスクを積み上げ55点を獲得しました。さらにヒッターでは、相手のボールオンヘッドにボールを見事命中させ、第2試合を制しました。しかし第1試合と第2試合の合計点で新潟大学に及ばず、決勝リーグには進めませんでした。
 残念ながら予選敗退となりましたが、本学のロボットのデザイン性が評価され、デザイン賞を受賞することができました。
 続く決勝トーナメントでは、豊橋技術科学大学が優勝し、8月に開催される「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト2022インド・ニューデリー大会」に日本代表として出場します。

【チーム代表 機械工学課程3年 岸本拓馬さんのコメント】
 自分たちが長い時間をかけて作ったロボットを少ししか披露できなかったことはとても悔しかったです。また、ちょっとしたミスでロボットが動かなくなり、それに対応できなかった自分たちの準備不足を呪いました。しかし、次回以降はこのようなことが起きないようなどっしりとした安定感を持ち、より良い結果を目指します。

【指導教員 機械工学系 東善之助教のコメント】
 皆様にご支援いただいたお陰でデザイン賞を受賞することができました。心よりお礼申し上げます。2試合目では相手のボールを自動で狙う照準システムも機能し勝利することができましたが、その分、1試合目の敗北が悔やまれる大会となりました。この悔しさをバネに次年度は確実に勝利できるよう、試合での運用も見据えた機体開発を進めてまいります。

  • 当日の様子4

    表彰式の様子

  • 当日の様子5

    試合終了後、チーム全員での記念撮影

 
※テレビ放映について
 大会の模様は、以下のとおりテレビ放映が予定されています。学生たちが知恵を絞って製作したロボットによる熱戦をぜひご覧ください。  
 NHK総合テレビ:令和4年7月18日(月・祝) 午前11:00~11:54