令和5年度海外教育連携教員派遣報告
古田 潤 助教 (ベルギー・IMEC)

所属 電気電子工学系 助教
氏名 古田 潤
期間 令和5年10月1日-令和5年12月15日
滞在先 IMEC(ベルギー)

 2023年10月から約3か月間、ベルギーの研究機関であるIMECに客員研究員(visiting fellow)として滞在し、半導体で生じる放射線起因の一時的な出力反転を測定する回路について設計・ディスカッションを行いました。IMECは今年で40周年を迎える研究機関であり、世界最大級の半導体研究機関の1つです。世界中の大学・企業と連携しており、日本でも国策半導体企業であるラピダスとの研究連携が報道されています。最先端の技術を扱っているため、私もIMECの滞在中は22nmのFDSOIプロセスを用いて研究を行うことができました。
 IMECには色々な国籍の方が所属しているため、様々な文化について交流を持つことができます。世界中から学生が留学に来ているため、英語能力に不安があっても懇切丁寧に対応いただけます。また、IMECはルーベン大学とも密接な研究協力体制があるため、IMECにはルーベン大学の博士課程の学生も社員として働いています。私も滞在中にルーベン大学のPaul教授の研究室を訪問し、学生との交流を行いました。IMECに滞在することで、企業・大学両方の方と交流を持つことができます。
 IMECがあるルーベンは京都市と同じく多くの学生が暮らしている都市です。自動車よりも自転車の交通量が多く、飲食店も比較的安価(5~7ユーロ程度、円安のためそれでも少し高い)なお店が多数存在していました。街並みも日本人が想像するようなヨーロッパの街並みに近く、聖ペテロ教会のような歴史ある建造物を見ることができます。旅行が好きな方であれば高速列車を使用することで、オランダやフランスなどに3時間程度で行くことができます。治安などの問題もなく、快適な生活を送ることができました。ただ、私が滞在した冬の期間は雨が非常に多く、1週間の6日間くらいが雨となる気候でした。冬季でもクリスマスマーケットなどを楽しむことができますが、短期留学であれば春から夏の期間をお勧めします。


訪問したルーベン大学

聖ぺテロ教会

左:訪問したルーベン大学、 右:聖ぺテロ教会


クリスマスマーケット

クリスマスマーケット

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