学生が自ら構想・設計・製作した車両によって、ものづくりの総合力を競う学生フォーミュラ日本大会。
毎年9月に開催される本大会において、本学の参加チームである「Grandelfino(グランデルフィーノ)」は、2022、2023、2024年に続き、2025年度に大会史上初のICV部門総合優勝4連覇を果たしました。
2012、2016、2017年の優勝と合わせて今回で過去最多7回目の総合優勝を獲得している強豪チームです。
本学には、学生と教員が協力して行うプロジェクトを財政的に支援する事業「学生と教員の共同プロジェクト」があります。この事業は、学内外でのイベント、国際コンテストへの応募、ボランティア・地域貢献活動などを支援し、教育・研究に資することを目的とするものです。「学生フォーミュラ参戦プロジェクトチーム“Grandelfino(グランデルフィーノ)”」は、共同プロジェクトの一つとして活動を行っています。
学生フォーミュラとは、フォーミュラスタイルのレーシングマシンを学生が設計・製作し、その性能や技術力などを総合的に競うもので、毎年9月に日本大会が行われています。本学では2005年にGrandelfinoが発足し、2007年度の大会から毎年参戦してきました。チームメンバーは約80名で、機械工学課程の学生だけでなく、メンバーの半数ほどは他課程(応用生物学課程、応用化学課程、電子システム工学課程、情報工学課程、デザイン・建築学課程等)の学生が所属しており、分野の異なる学生たちが協働してレーシングマシンの設計・製作から部品調達、スポンサーとの渉外活動まで全てを行います。いわば学生だけでベンチャー企業を経営するようなものであり、技術力だけではなく、大人数のチームを動かすマネジメント力、コミュニケーション力、さらにはアイデアを相手に的確に伝えるプレゼン力を身につけることができます。

9月に行われる大会に向けて、毎年1台新しいマシンを製作しています。1年間のプロジェクトの大きな流れとしては、まず9月から1月までが設計期間。CADソフトやCAEソフトを使用して、車両の設計を行います。その次に製作期間。学内にあるオープンファシリティセンターものづくりユニットの工作機械を使い、金属を削ったり溶接するなど、大半のパーツを自分たちで製作します。学内で製作できないパーツは、スポンサー企業に加工を依頼しています。春休みにはマシンをつくり上げ、そこから夏の終わり頃までは実際にマシンを走らせます。
自分たちで設計して製作するため、設計と製作の両方を理解し経験することができます。例えば、設計時に考えていたことが製作上は実現できないこともあれば、実際に製作してマシンを走らせると思うようなタイムが出ないこともあります。壁にぶつかることもありますが、自分たちの想いやアイデアが形になる瞬間の感動と喜びは格別です。


「大会史上初の総合優勝4連覇」という大目標に向かい、エンジンの載せ替えやモノコックフレームの採用、イナーター搭載など、毎年新たな開発に挑戦しながらマシンのレベルアップを図ってきました。その集大成として挑んだ2025年度大会では、最後まであきらめない努力が実を結び、ICV部門総合優勝・史上初の4連覇を果たしました。
走行後の集合写真(学生フォーミュラ日本大会2025)