第28回KITライフサイエンスセミナー ヒトの動きの測定と評価

ポスター

近年の画像認識を用いたAI mo-cap 技術の進化は著しく、演者が学生時代に 5 年間かけて身につけたバイオメカニクスの研究手法が、わずか 1 日程度、修行をすれば、簡単なアプリで実現する時代になりました。また、大型計算機センターを利用しなければ難しかった統計手法も、 R をはじめとするフリーソフトや SPSS などの有償ソフトを使うことで極めて簡単にできるようになりました。
 「体育・スポーツ・健康」 の研究領域は、ヒトを対象とした応用科学であり、実践科学です。このような技術や社会の変化に対して、 演者は、「体育・スポーツ・健康」 の領域での研究テーマ設定はどうあるべきなのか、真の「応用科学」「実践科学」はどうあるべきなのか、悩みつつ、そのこたえを探して少しずつチャレンジしてきました。
 まだ、答えは、出ていなくて、今後の技術の進化によって、これまでのチャレンジが水泡に帰す可能性もありますが、これまで取り組んできたヒトのうごきを測定・評価する研究について概説的に紹介します。特に 、「うごきとことば」「運動器障害の予防」「スポーツの価値 」「学校の生徒指導・部活動指導」 「モーションキャプチャ技術の変遷」 など隣接領域との連携や学際的な観点を踏まえて、取り組んできた研究全体の構造化を試みたいと思っています。

【演 者】
来田 宣幸
京都工芸繊維大学・基盤科学系
応用生物学域・生体行動科学研究分野・准教授

日 時
2019年6月26日(水) 17:00 – 18:00
場 所
京都工芸繊維大学 松ヶ崎キャンパス 2号館4階441号室 [ MAP ]
対象
教員、学生、一般の方
参加方法
事前登録無用、参加費無料
問合せ先
京都工芸繊維大学 応用生物学系
〒606-8585 京都市左京区松ケ崎御所海道町
TEL:075-724-7799
E-mail:bio_office[at]kit.ac.jp(※[at]を@に変換してください)
主 催
京都工芸繊維大学 応用生物学系
後 援
昆虫先端研究推進拠点