KIT男女共同参画推進センター WLB(ワークライフバランス)講座2015を実施しました

KIT男女共同参画推進センターは、平成27年5月26日(火)と29日(金)、WLB(ワークライフバランス)講座2015を実施しました。

5月26日は、講座1「高齢期の心理学―ワンダフルエイジング」と題して、心理の専門家である同志社女子大学現代社会学部教授の日下菜穂子氏を招き、加齢による人の記憶の変化・知能の発達・脳の変化・社会とのつながり・心と脳・幸福度などを、クイズ等をとおして多面的なアプローチから考察しました。参加者は、「生きる意味を見いだして、心豊かに年を重ねる人生後半の生き方をワンダフルエイジングと呼ぶ」という日下先生の言葉に耳を傾け、それぞれが自身のライフプランやワンダフルエイジングを考えました。参加者からは、「自分自身がこれから高齢期に入っていく上で、脳やメンタルについて学ぶことができ、大変参考になった。」、「心の健康について大切に考えていきたいと思う。」などの感想が寄せられました。

5月29日は、講座2「男性介護―仕事との両立のしかた」と題して、WLB(ワークライフバランス)を考える上で男女ともに欠かせない状況のひとつである介護について、福祉の専門家である立命館大学産業社会学部教授の津止正敏氏を招き、講演を行いました。特に男性介護に焦点をあて、介護の社会背景や制度から、男性介護者(ケアメン)の登場・悩みや現状の課題・必要な支援策などについて、具体的なお話がありました。津止教授が提言される「介護を排除して成り立つ暮らしや働き方ではなく、介護のある暮らしや働き方を標準にする」という新しい生き方のモデルについて、自分自身に照らし合わせて考える機会となりました。参加者アンケートでは、「かなり参考になった」が50%、「参考になった」が50%で、高い満足度が伺われました。

  • 電気電子工学系 大柴小枝子教授の開会の挨拶電気電子工学系 大柴小枝子教授の開会の挨拶
  • 日下教授の講演の様子日下教授の講演の様子
  • 津止教授の講演の様子津止教授の講演の様子