-昭和初期に建設された本学に縁の深い建物が、一般公開されます-
国・登録有形文化財 栗原邸一般公開

ポスター

この建物は、染色家で京都高等工芸学校(現・京都工芸繊維大学)校長、鶴巻鶴一の邸宅として1929年に建設されたものです。設計者は同校教授であった建築家・本野精吾(1882-1944)。当時最先端の工法「中村式鉄筋コンクリート建築」による特殊なコンクリートブロックで建てられた、合理性を追及したモダニズム建築です。しかしウィーン分離派やアール・デコの影響を受けたと思われる装飾的で表現的なデザインも見られ、時代の転換期に生み出されたものであることを感じさせます。2007年にはモダニズム建築の保存に関する国際組織DOCOMOMO Japanより優れた日本のモダニズム建築の1つとして選定され、2014年には国の登録有形文化財に登録されるなど、近年その文化財的評価が高まっています。

建物は老朽化により傷んでいましたが、2011年度より京都工芸繊維大学大学院の教育プログラム「建築リソースマネジメントの人材育成」(2013年日本建築学会賞教育賞受賞)などの一環で、学生とともに修復作業を行いました。修復はまだ途中段階ですが、この建物の文化財的価値や修復の成果をより多くの方々にご覧いただきたく、所有者の栗原眞純氏のご協力により、期間を限定して公開することになりました。多数のご来場をお待ちしております。

公開日
2015年5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)
公開時間
10:00~17:00
ギャラリー・
トーク
5月24日(日)、31日(日) 14:00~15:00
入場料
一般1,000円/学生500円(資料代込み)
申込み
不要
所在地
京都市山科区御陵大岩17-2
京都市営地下鉄東西線御陵駅下車 2番出入口から北方面へ徒歩約10分

駐車場はありませんので、お車での来場はお断りいたします。
会場内での飲食、喫煙は禁止いたします。スリッパ(上足)をご持参ください。

主催・後援
主催:栗原邸保存研究会
後援:DOCOMOMO Japan/Kyoto Design lab/京都工芸繊維大学美術工芸資料館
問い合わせ
栗原邸保存研究会(担当:笠原一人)
FAX : (075)724-7250
E-mail : kasahara[at]kit.ac.jp (※[at]を@に変換してください)