海外高校生対象特別プログラムを実施しました(JSTさくらサイエンスプラン・ハイスクールプログラム)

 海外高校生対象特別プログラムを実施しました(JSTさくらサイエンスプラン・ハイスクールプログラム)

 平成30年4月17日(火)に、本学は、科学技術振興機構(JST)実施のアジア各国から優秀な高校生を招へいするプログラム「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン) ハイスクールプログラム」により来日した、タイおよびマレーシアからの高校生30名のための特別プログラムを実施しました。
 プログラムは、分子化学系池田裕子教授の「天然ゴムのミステリー」と題する特別講義から始まりました。タイ・マレーシアはゴムのプランテーションが盛んな地域であり、身近な物質であるゴムについて、生徒たちは、クイズやデモンストレーションを交えて進行される講義を楽しみながら学びました。つづいて、一行は、電気電子工学系Peter Huang助教の案内のもと、研究施設を見学し、同学系の門勇一教授が開発した「3ポート電力ルータ」の紹介を受けました。これは、地域で作った電気を地域でネットワークを介してシェアできるようにする機器で、この活用により災害時の復興復旧を早めることも可能となります。生徒たちは、エネルギー問題の解決に大学の研究が果たす役割について真剣に聞いていました。昼食時には、日本人学生とチームになり、ちらし寿司作りを体験しました。生徒らは6チームに分かれ、ちらし寿司の出来栄えを競い、優勝チームには景品が送られました。午後からは、分子化学系亀井加恵子教授の研究室を訪問しました。生徒たちは、はじめて目にするバクテリオファージの入ったシャーレを懸命に見つめ、またショウジョウバエと人間の遺伝子が75パーセント同じであるといった講義内容に驚き、講義後は質問が相次ぎました。
 今回の特別プログラムにおいて、生徒たちは、日本人学生に加え、本学のタイやベトナムからの留学生とも交流し、日本の文化、大学での先端研究に触れるだけでなく、活躍する先輩の姿を通して、将来、海外での進学・就職の具体イメージをつかんだ様子でした。

  • 「天然ゴムのミステリー」講義「天然ゴムのミステリー」講義
  • ちらし寿司づくり体験ちらし寿司づくり体験
  • バクテリオファージを見つめる様子バクテリオファージを見つめる様子
  • 集合写真集合写真