第7回OPEN TECHシンポジウムを開催しました ‐SGU事業‐
(テーマ:欧州エネルギー事情(将来エネルギーの役割))

 平成28年10月27日、本学の「OPEN-TECH INNOVATION」(スーパーグローバル創成支援(SGU)事業)では、平成28年第7回OPEN TECHシンポジウムを開催し、本学学生や教職員など24名の来場がありました。

 今回は、イタリア パドバ大学教授/RFXコンソーシアムのPiero Martin(ピエロ マーチン)博士と、アメリカ ウィスコンシン大学マディソン校教授のDaniel J. Den Hartog(ダニエル デンハートク)博士をお招きし、「欧州エネルギー事情(将来エネルギーの役割)」をテーマとして講演をしていただきました。

 Martin教授には、ヨーロッパにおけるエネルギー・環境問題のとらえ方、EUとしての対応策と化石燃料以外の燃料を用いた発電方式の現状の説明に続いて、将来のエネルギー源としての核融合発電の位置づけとEUにおける研究の現状と今後の見通しを、物理学史上の逸話を交えながら、紹介していただきました。  Den Hartog教授には、自然界から実験室における多様なプラズマの紹介に続いて、ウィスコンシン大学のプラズマ閉じ込め装置MSTを例に、1000万度を超える超高温プラズマの計測法として有力なハイパワーレーザーを用いた計測、およびプラズマから放射される光・電磁波を用いた計測の最前線の話題を紹介していただきました。

 お二人は核融合エネルギー科学の専門家として世界をリードする立場にある研究者であり、同時に優れた教育者でもあります。若い人に向けた明確なメッセージを含む講演から、学生は強い印象を受けたものと思います。今後の勉学・研究の励みになることを願っています。

  • Piero Martin博士Piero Martin博士
  • Daniel J.Den Hartog博士Daniel J.Den Hartog博士
  • 会場の様子会場の様子
  • 会場の様子会場の様子