KIT男女共同参画推進センター第11回セミナー「理系のキャリアデザイン2017―多様性と自分らしさ―」を開催しました

 平成29年12月8日(金)、本学60周年記念館2階大セミナー室にて、KIT男女共同参画推進センター第11回セミナー「理系のキャリアデザイン2017―多様性と自分らしさ―」を開催しました。
 ダイバーシティ推進の時代に、これからの理系の仕事やキャリアデザイン、ライフプランニングについて、お二人の講師を招いて、お話を伺いました。

 大谷芳夫センター長の開会挨拶に続き、本学卒業生で小林製薬株式会社ヘルスケア事業部研究開発部課長の矢野博子氏に、「あったらいいな。をカタチにする~製品開発も自分の生き方も~」と題して、ご講演いただきました。消費者のニーズやアイディアを医薬品やヘルスケア製品というカタチにする仕事の紹介や、結婚、子育てをしながら続けてこられた経験を“私のワークライフバランス10箇条”として話されました。「困ったときには抱え込まずに相談する」、「やれる所までやってみて、だめなら潔くあきらめる」、「感謝報恩の心を忘れない」などは、働き方だけではなく、私達の生き方にも通じるものとして、具体的なヒントをいただきました。
 次に、「自分らしくキャリアデザイン~人生100年時代に~」と題して、同志社女子大学現代社会学部教授の日下菜穂子氏にご講演いただきました。「好きなこと」を選ぶのか、「得意なこと」を選ぶのか、を事例や心理学の理論を紹介しながら、わかりやすく話されました。これからの長い人生において、選択や行動(アクション)に迫られる場面はたくさんあることでしょう。その時に何を大切にするのか、何が不安なのか、どんなことに価値をおくのか、など自分自身についてあらためて考える時間となりました。変化の連続であろう人生に多くの示唆をいただきました。
 最後に、「男女共同参画社会を実現するための教育プログラム」を代表して、本学分子化学系の亀井加恵子教授が閉会の挨拶を行い、セミナーを終了しました。

 終了後には隣室にて意見交換会を行い、参加者が講師の方と気軽に仕事の内容や家事、育児との両立(ワークライフバランス)の実際、キャリアアップ、ライフプランニングなどについて語り合い、交流を深めました。また、参加者アンケートでは、8割弱の人が「参考になった」と答え、「普段聞けない話がたくさん聞けて面白かった」、「キャリアデザインの話は就職活動を控えている自分にとって、考え方を提示していただき有難かった」、「興味深いテーマで楽しく聞けた」、「矢野さんは実践、日下さんが理論と、両方聞くことで理解が深まり良いものとなった」などの感想が寄せられ、参加者にとって大変有意義な機会となりました。

  • 矢野博子氏矢野博子氏
  • 日下菜穂子氏日下菜穂子氏
  • 会場の様子会場の様子