繊維系大学連合による次世代繊維・ファイバー工学分野の  人材育成 繊維系合同研修を実施しました

 本学及び、信州大学、福井大学の3大学は、長野県の軽井沢にて9月17日(火)~20日(金)の4日間、「繊維系合同研修」を実施しました。
 この合同研修は、大学間連携共同教育推進事業「繊維系大学連合による次世代繊維・ファイバー工学分野の人材育成」教育プログラムの基幹科目として、合宿 形式で実施されたもので、繊維・ファイバー工学分野において次世代を担うリーダーとなれるような技術者・研究者の育成をはかることを目的とし、今年度より 開催されたものです。今回の合宿には、同教育プログラムコースを履修している3大学の大学院修士1回生16名が参加しました。
 研修は「新規繊維製品の事業化」に関するグループワークをメインとして行い、学生達は4つのグループに分かれ、多方面に渡る社会的課題解決に繊維・ファイバー技術をどのように応用し、事業化するかについてディスカッションをしました。
 合宿の初日には、軽井沢アウトレットの見学や、衣服の機能・快適性を図るソフトウェアの講習を行いました。2日目からは企業経験者の4名が合流され、 各々の成功・失敗事例などの体験談を学生達に講じていただいた後、各グループワークのアドバイザーとして最終日まで指導・サポートしていただきました。3 日目には、文部科学省高等教育局大学振興課大学改革推進室の松坂浩史室長を招き、講演「大学院生に期待すること・大学院修了後に必要とされる能力/姿勢に ついて」を実施しました。各日の夕方からは意見交換会を開き、3大学の学生、教職員の他、企業経験者や松坂室長も参加し、学生らはこれまでに聞くことの無 かった話に熱心に耳を傾け、積極的に質問を行っていました。
 学生達は、合同研修が始まる以前より他大学の学生や企業からのアドバイザーと連絡を取り合い、短期間の研修にもかかわらず、夜遅くまでディスカッション を行い自分たちのグループワークの結果をまとめ上げて、最終日のプレゼンテーションを成功させました。これらのことは、学生たちの繊維に関する知識の向上 と一層の研究意欲に繋がり、さらには、グループワークを実施したことによるコミュニケーション力の向上、新たな人たちとのネットワークの構築といった様々 な成果が見られ、大変有意義な研修となりました。

企業招待者のアドバイスを受けながらディスカッションを行う学生達
松坂大学改革推進室長による講義の様子 最終日のプレゼン発表の様子