環境をテーマにした公開講演会 「緑の地球と共に生きる」を開催しました

 平成26年6月20日、環境をテーマにした公開講演会「緑の地球と共に生きる」を開催しました。
 本学は学生も含めた全学でISO14001を認証取得しており、環境マインドを持った学生の育成に力を入れるなど、全学的に環境問題に取り組んでいます。本講演会は、環境月間活動の一環として環境科学センターが毎年開催していますが、今年は20回目の記念すべき会となり、学内外多数の方の参加がありました。

 森迫清貴副学長による開会の挨拶の後、先端ファイブロ科学部門 森本一成教授より、「環境性能の高いLED照明の現状と課題」と題した講演が行われました。講演では、発光ダイオードLED照明の特徴を挙げ、従来の白熱電球との差・様々な製品の効果と応用・各地での導入事例等の紹介がありました。また、LED開発の現状や、人体や生物に与える影響、高齢者・ロービジョン者の視覚特性との関係など、研究が不十分な領域について、今後の課題が示されました。

 森本教授の講演に続き、神戸大学大学院農学研究科 藤嶽暢英教授より、「土からみた地球環境問題」と題した講演が行われました。講演では、環境問題が土壌に及ぼす影響やそれによる土壌喪失の問題を取り上げ、土壌と温暖化の関係として、土壌への炭素の蓄積と植物や微生物による炭素循環の重要性・水田とメタンガスとの関係等の説明がありました。
 今回は、講演会の様子を初めて嵯峨キャンパスにも中継し、講演後には松ヶ崎キャンパスの会場のみならず、中継先の嵯峨キャンパスからも積極的に質問がなされるなど、盛況のうちに閉会しました。

森本教授の講演の様子 藤嶽氏の講演の様子
森本教授の講演の様子 藤嶽教授の講演の様子