科学と芸術の出会い

科学と芸術の「融合」を体験 (「科学と芸術の出会いⅠ」)

本学が掲げる「科学と芸術-出会いを求めて-」を実現するための教育プログラムとして、学部2年次の「科学と芸術の出会いⅠ」では、講義と実習とを織り交ぜて科学と芸術の「融合」の体験をします。 たとえば、以前に実施した「ピンホールカメラの作成と撮影」では、視覚やカメラの構造、フィルムの原理、写真の歴史など、カメラと写真に関する科学的、化学的、歴史的な側面から講義を受けたあと、ピンホールカメラの原理を学習し、実際にカメラを作成しました。そして、そのカメラで撮影をして、できあがった作品を展示しました。つまり、ピンホールカメラの作成と撮影を通して、カメラの構造、原理などの科学的な知識と芸術表現を体験したのです。そのほか、バイオ技術を活用したアート「大腸菌インクを用いたバイオアート」や「自然をモチーフにしたモビール」などもプログラムに入っています。

新しい工学的感性の獲得を目指す (「科学と芸術の出会いⅡ」)

「科学と芸術の出会いⅠ」で新しい工学的感性の可能性を実感できた学生には、3年次に 「科学と芸術の出会いⅡ」が用意されています。ここでは、科学と芸術が融合する最先端の領域で活躍している学内外の講師とディスカッションをおこない、新しい工学的感性の獲得を目指します。 3年次には各課程で専門教育が始まっていますが、それを学びながら同時に、芸術的あるいは人文的な新しい感性を加え、みずからの研究の方向付けを確かなものにしてもらいます。

※モビール

「科学と芸術の出会い」を研究成果として結実 (「科学と芸術の出会いⅢ」)

4年次には「科学と芸術の出会いⅢ」がありますが、これは、「科学と芸術の出会いⅡ」において、新しい感性による工学的研究が期待できると認定された学生にのみ提供されます。そして、その卒業研究について、専門分野だけではなく芸術・人文系も含めた学内外の有識者から結成されるチームに対してプレゼンテーションをおこなってもらいます。そこでのディスカッションを経て「科学と芸術の出会い」を研究成果として結実させます。

※フォトモザイク