国立大学法人京都工芸繊維大学学長選考基準

  1. 学長に求める資質及び能力

    国立大学法人京都工芸繊維大学の学長には、人格が高潔で、学識が優れ、かつ、大学における教育研究活動を、本学の理念に則って適切かつ効果的に運営することができる能力を有するとともに、次に掲げる資質及び能力が求められる。

    1. 本学の理念に掲げる基本姿勢、研究、教育、社会貢献及び運営に関し、明確なビジョンを持つこと。
    2. ビジョンの実現に向けて、強いリーダーシップとマネジメント力を発揮できること。
    3. 本学の研究・教育環境の充実・発展に資するための安定的な財政基盤と健全な財務体質を確保できる能力を有すること。
    4. 学内外における信頼関係を構築するためのコミュニケーション力を有すること。
    5. 本学の存在感を高めるための発信力を有すること。
    6. グローバル化を積極的に推進するための国際的な視野と実行力を有すること。

    京都工芸繊維大学の理念

    <京都工芸繊維大学の理念>

    京都工芸繊維大学は、遠く京都高等工芸学校及び京都蚕業講習所に端を発し、時代の進展とともに百有余年にわたり発展を遂げてきた。本学は、伝統文化の源である古都の風土の中で、知と美と技を探求する独自の学風を築きあげ、学問、芸術、文化、産業に貢献する幾多の人材を輩出してきた。本学は、自主自律の大学運営により国立大学法人として社会の負託に応えるべく、ここに理念を宣言する。

    基本姿勢
    京都工芸繊維大学は、未来を切り拓くために以下の指針を掲げ、教育研究の成果を世界に向けて発信する学問の府となることを使命とする。

    • 人類の存在が他の生命体とそれらを取りまく環境によって支えられていることを深く認識し、人間と自然の調和を目指す。
    • 人類の存在が他の生命体とそれらを取りまく環境によって支えられていることを深く認識し、人間と自然の調和を目指す。
    • 社会に福祉と安寧をもたらす技術の必要性を深く認識し、豊かな人間性と高い倫理性に基づく技術の創造を目指す。
    研究
    京都工芸繊維大学は、建学以来培われてきた科学と芸術の融合を目指す学風を発展させ、研究者の自由な発想に基づき、深い感動を呼ぶ美の探求と卓越した知の構築によって、人類・社会の未来を切り拓く学術と技芸を創成する。
    教育
    京都工芸繊維大学は、千年の歴史をもつ京都の文化を深く敬愛するとともに、変貌する世界の現状を鋭く洞察し、環境と調和する科学技術に習熟した国際性豊かな人材を育成する。そのため、自らの感動を普遍的な知の力に変換できる構想力と表現力を涵養する。
    社会貢献
    京都工芸繊維大学は、優れた人的資源と知的資源とを十分に活かし、地域における文化の継承と未来の産業の発展に貢献するとともに、その成果を広く世界に問いかけ、国際社会における学術文化の交流に貢献する。
    運営
    京都工芸繊維大学は、資源の適正で有効な配置を心がけ、高い透明性を保ちつつ、機動的な判断と柔軟かつ大胆な行動をもって使命を達成する。
  2. 学長選考の手続き・方法

    国立大学法人京都工芸繊維大学学長選考会議は、国立大学法人京都工芸繊維大学学長選考規則、国立大学法人京都工芸繊維大学における学長選考の実施に関する要項に基づき、学長候補者を選考する。